インソール作成の為の足部機能解剖学

インソールの作成においてパッドを添付する時やアーチの補助を行う時、関節誘導を行う時に足部の解剖学は必須になります。
解剖は苦手な人も多く、途中でわけがわからなくなりやすいので、
自分を含めできるだけ分かりやすくなる為に複数回に分けてまとめてみました。

覚えておきたい足部の分類

足部は大きく分けて前足部、中足部、後足部の3つに分類されます。

<前足部>

・足部の中で最も可動性がある
・土台として機能する
・身体を前方に推進する機能的役割がある。
・構成する骨
 第1〜5趾骨、第1〜5中足骨

赤枠の部分が前足部に分類される部分
赤枠:末節骨
緑枠:中節骨
青枠:基節骨
黄色枠:中足骨

<中足部>

・各関節の可動性は少なく、1つの剛体としてとらえる
・わずかな可動性の中でも、それが臨床的に特有の役割を持つ
・構成する骨 
 内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨、舟状骨

赤枠の部分が中足部に分類される部分
上から見ると意外と舟状骨が大きく横に最も出っ張っている!
下から見ると意外と立方骨が大きい!
舟状骨はやはり横に最も出っ張っている!
外側から見ると立方骨は縦に大きく見える
内側から見ると内側楔状骨が縦に大きく見える→長方形みたいなイメージ
舟状骨は少し小さく見える→逆三角形みたいなイメージ
立方骨は台形みたいな形になっている為、下に広がるようになっている
内側楔状骨は下に向かうにつれて内側に入っていく
逆に舟状骨は下に向かうにつれて外側に広がっていく

<後足部>

・可動性がある
・足部の柔軟性や固定性に関与する
・運動連鎖のキーポイントになる
・足部遠位の可動性に関与する
・構成する骨 
 距骨、踵骨

赤枠が後足部に分類される部分
踵骨の斜め前に位置するが、上から見ると意外と距骨が大きく被さるようになっている
下から見ると踵骨の方が横に大きく広がっている
内側から見た方が距骨が大きく見える

まとめ

足部の骨は数が多く、骨同士が複雑に繋がっている為、理解が難しいですが、
1つずつ形と位置関係をイメージすることで理解しやすくなります。
次回から足部の各分類をそれぞれまとめていきたいと思っています。

参考文献

・プロメテウス解剖学アトラス 第2版 解剖学総論/運動器系
出版社:医学書院
監訳:坂井建雄、松村讓兒
発売日:2011年3月1日

・入谷式足底板 基礎編資料

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