和田直樹

神奈川県秦野市の理学療法8年目の和田直樹です。 総合病院の回復期で約4年、整形外科クリ…

和田直樹

神奈川県秦野市の理学療法8年目の和田直樹です。 総合病院の回復期で約4年、整形外科クリニックで1年9 ヶ月勤務していました。  現在は運動特化型のデイサービスに勤務しています。 勉強した事のアウトプットや健康面についての記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします。

最近の記事

内側縦アーチについて考える

こんにちは!理学療法士の和田直樹です! インソールの作成、足部、歩行の理解において、内側縦アーチはとても大切になると言われています。 ですが、なぜ大切なのかと聞かれると、困惑してしまいますよね… なので今回は内側縦アーチについて考えていければと思います。 内側縦アーチを構成するもの 内側縦アーチは後ろから ・踵骨 ・距骨 ・舟状骨 ・内側楔状骨 ・第1中足骨 で構成されており、踵から母趾にかけてアーチを描く様に配置されています。 内側縦アーチの特徴 ・舟状骨を頂点とし

    • アンクルモーティスについて

      Ankle mortise(果間関節窩)について 距腿関節の屋根の部分(ほぞ穴)を示す言葉としてAnkle mortise というものがあります。 これは・・・ 距腿関節における関節窩が外果、天蓋(脛骨下端の関節面)、内果で構成され、ほぞ穴構造をしており、このほぞ穴構造のことを「mortise(モーティス)」と呼びます。 足首(ankle)のほぞ穴構造ということから「ankle mortise」と言われています。 距腿関節はIC〜LRで下肢を振り出して、踵が地面に接地した

      • インソール作成の為の足部解剖学〜中足部〜

        こんにちは!理学療法士の和田直樹です。 インソール作成の為の足部解剖学 今回は師匠である『ばすぎ整形外科クリニックの西島晃一先生』の資料をもとに「中足部」についてまとめていきます。 復習として・・・上記のように後足部は ・可動性がある ・足部の柔軟性や固定性に関与 ・運動連鎖のキーポイント ・足部の遠位の可動性に関与           というポイントがある 後足部に含まれる関節では 距腿関節(FT関節)、距骨下関節(ST関節)がとても重要。 <距腿関節> ・足関節底背屈の

        • インソール作成の為の足部解剖学〜後足部(距骨下関節)〜

          こんにちは!理学療法士の和田直樹です。 師匠の『ばすぎ整形外科クリニック 西島晃一先生』の資料をもとに今回は後足部を構成する関節の1つである距骨下関節についてまとめていきます。 距骨下関節とは?距骨と踵骨より構成される関節で前部・中部・後部の3つの関節面があることで、3平面の動きが出る特徴がある。 関節軸としては遠位・内側・背側から近位・外側・底側へ軸が走行する (立体的に斜めに関節軸が走行する) 関節面を詳しく見ると・・・ 前部・中部・後部の関節面それぞれが複雑に構成し

        内側縦アーチについて考える

          インソール作成の為の足部解剖学〜後足部(距腿関節)②〜

          おさらい 距腿関節の特徴としては ・内果が高く、外果は低い ・膝関節軸に対し、30度外旋(外捻)している ・関節面が斜めである為、背屈に伴い回内、底屈に伴い回外する ・底背屈に伴い腓骨も動いている 距腿関節の動きを見るときのポイント 正常歩行を行う為に必要な可動域としては 膝関節完全伸展位で背屈10度 底屈20度と言われている。 ポイント① ・距骨下関節中間位 ・長軸と下腿軸を合わせる  この2つを意識する ポイント② 底屈・背屈時生じている関節内の副運動を意識す

          インソール作成の為の足部解剖学〜後足部(距腿関節)②〜

          インソール作成の為の足部解剖学 〜後足部(距腿関節)①〜

          自分の師匠である「ばすぎ整形外科クリニック 西島晃一先生」からの資料を参考に自分なりに足部の分類の1つである後足部に含まれる距腿関節についてまとめました。 後足部とは?(おさらい) ショパール関節より後方の距骨と踵骨により構成される部分。 ・可動性が高い ・足部の柔軟性や固定性に関与する ・運動連鎖のキーポイントになる ・足部遠位の可動性に関与する   などの特徴がある部分です。 距腿関節とは? 距骨・脛骨・腓骨により構成される関節であり、底屈と背屈の運動方向がありま

          インソール作成の為の足部解剖学 〜後足部(距腿関節)①〜

          インソール作成の為の足部機能解剖学

          インソールの作成においてパッドを添付する時やアーチの補助を行う時、関節誘導を行う時に足部の解剖学は必須になります。 解剖は苦手な人も多く、途中でわけがわからなくなりやすいので、 自分を含めできるだけ分かりやすくなる為に複数回に分けてまとめてみました。 覚えておきたい足部の分類 足部は大きく分けて前足部、中足部、後足部の3つに分類されます。 <前足部> ・足部の中で最も可動性がある ・土台として機能する ・身体を前方に推進する機能的役割がある。 ・構成する骨  第1〜5

          インソール作成の為の足部機能解剖学

          レッドコード・ニューラック・トリートメントにおける安定性の考え方

          こんにちは!理学療法士の和田直樹です! 今回はレッドコード・ニューラック・トリートメントという本を参考に「安定性」についてまとめてみました。 サブシステムによる安定性Panjabi曰く、脊柱の安定性は他動サブシステム・自動サブシステム・制御サブシステムの3つの要素からなり、その相互作用により保たれています。 他動サブシステム:骨・靭帯・関節による構造的な安定性 自動サブシステム:筋・腱が発揮する出力 制御システム:神経系による自動サブシステムの制御 3つのバランスは

          レッドコード・ニューラック・トリートメントにおける安定性の考え方

          ローカル・マッスルとグローバル・マッスルについて

          こんにちは!理学療法士の和田直樹です。 今回はレッドコード・ニューラック・マニュアルよりローカル・マッスルとグローバルマッスルについてまとめました。 ローカル・マッスルって何?ローカル・マッスルとは腰椎そのものに付着する筋群であり、深層で椎骨に起始・停止をもち、腰椎の弯曲の制御と剛性を与え、力学的安定性の維持に作用する特徴があります。 横突間筋 棘間筋 多裂筋 胸最長筋の腰部 腰腸肋筋の腰部 腰方形筋内側繊維 腹横筋 内腹斜筋(胸腰筋膜に付着する繊維)   

          ローカル・マッスルとグローバル・マッスルについて

          サスペンションポイントって何?

          こんにちは!理学療法士の和田直樹です。 前回に引き続きレッドコードの勉強のアウトプットをさせていただきます。 最後に読んで閃いたことも書いたので良かったら読んでみてください。 サスペンションポイントとは・・・サスペンションポイント(SP)とはレッドコードを天井に取り付けている装置からコードが出ている部分のことを言います。 サスペンションポイントとスリングを使用することによる6つの利点セラピストの手が自由になる 大きな重さを支える必要がない 患者がリラックスしやすく、安

          サスペンションポイントって何?

          今更ながらレッドコードって何?

          こんにちは! 理学療法士の和田直樹です。 今回レッドコード・ニューラック・マニュアルという本を参考に 今更ながらレッドコードのことについて勉強したので自分なりにまとめました。 レッドコード・ニューラックって何?参考書によると・・・ ファンクショナルな神経筋トレーニングにより、パフォーマンス向上をもたらす効果的な方法論 主体として不安定性をもつロープとスリングを使ったClosed Kinetic Chain( 以下CKC)の動作を体重の一部を活用して行う運動 「眠って

          今更ながらレッドコードって何?

          人生のやり直しをかけての挑戦

          はじめまして! 神奈川県秦野市で理学療法士をしている和田直樹と申します。 静岡県の専門学校を卒業後、総合病院の回復期で約4年、整形外科クリニックで 1年9ヶ月勤務していました。 今までの自分は参考書を買ったまま…勉強会に行ったまま… PT友達と勉強していても話を聞いてメモするばかり…こんな風に自分の思いや考えを表に出さず溜め込んでいつかやろういつかやろうとしていました。 また、子供が産まれたり、家族の病気もあった事で一時期無職になったこともあり、稼ぎが少ない自分に不安を抱

          人生のやり直しをかけての挑戦