レッドコード・ニューラック・トリートメントにおける安定性の考え方

こんにちは!理学療法士の和田直樹です!
今回はレッドコード・ニューラック・トリートメントという本を参考に「安定性」についてまとめてみました。


サブシステムによる安定性

Panjabi曰く、脊柱の安定性は他動サブシステム自動サブシステム制御サブシステムの3つの要素からなり、その相互作用により保たれています。

  • 他動サブシステム:骨・靭帯・関節による構造的な安定性

  • 自動サブシステム:筋・腱が発揮する出力

  • 制御システム:神経系による自動サブシステムの制御

3つのバランスは常に保たれていて、どれか1つの働きが弱くなると他の2つが強く働くようになっています。

高齢者の場合はどうなるのか?


ということは・・・
運動効率の良いパターンの反復練習で神経動員数を増やすことで制御サブシステムを強くし、インナーマッスルの賦活でアウターマッスルの負担を軽減させていく必要があります。

サブシステムによる腰椎の安定化

上半身と下半身を結ぶ位置にある腰椎は、
・体幹の安定性
・上半身の動きを下半身に伝える
・下半身の動きを上半身に伝える
 などの役割があり、しっかりと安定していることが必要になります。
骨格的に見ても、骨でしか繋がっていない為、筋肉での支持性がとても重要になってきます。

どのように腰椎が安定するか・・・

腹横筋と多裂筋が共同的に働くことで腰椎の安定性が向上する

ニュートラルゾーンとは?
靭帯や関節の構造物による制動がかからない可動域の領域のこと。
            ↓   つまりは・・・
脊柱や周囲の靭帯組織に負担のかからない可動域の領域のことを言います。

制御サブシステムによるコントロール能力の低下、自動サブシステムの腹横筋、多裂筋の機能不全が生じると?

結果的に筋性の障害が生じやすくなってしまう。

レッドコードを使った多裂筋・腹横筋トレーニング

参考書より

  • レッドコードを把持した状態で体幹を前傾していくとローカルマッスルの収縮が可能

  • 排尿を止めるように促さなくても無意識下での収縮が確認できた

  • 骨盤底筋群の随意収縮が行えると更に効果向上する

  • 随意収縮が行える人は運動開始前に収縮させてから行うとより効果向上する

絵で表現するとこんな感じ・・・

という文章がありました。
つまり・・・
運動を行うことで意識しながらのトレーニングが難しかった骨盤底筋群を無意識に活動させることが可能になり、
同時にインナーマッスルの賦活も可能になることが考えられるので、
・立位姿勢がとれない高齢者
・尿漏れなどの産後の症状
・腰背部の筋性疼痛
に対して有効な手段になるのではないかと思いました。

また、立位でのレッドコードを把持した状態での体幹前方移動でも同様の効果が得られると言われている為、
最初は座位から運動をスタートしていき、ある程度体幹の安定性が得られてきたら、立位での運動へステップアップしていけると、より強度の高いインナーマッスルトレーニングを行うことが可能になることが考えられます。

読んで感じたこと

サブシステムによる安定性において、最も大切になってくるのが、多裂筋と腹横筋の共同的な働きになります。
多裂筋は骨盤の前後傾運動、レッドコードを使用した体幹前傾運動、腹横筋は努力呼気により筋活動を促すことができます。
普段行っている体操やトレーニングの際に、しっかり姿勢を良くして、息を吐きながら身体を動かすように意識するだけでもインナーマッスルを鍛えられると思いますので、今後は意識して行ってみてください。

参考文献

発行者:青山 智
発行所:株式会社 三輪書店
編集:日本ニューラック研究会
「レッドコード・ニューラック・マニュアル ースリリング・エクササイズ・セラピーからの進化」
発行:2010年3月5日 第1版 第1刷
   2013年8月1日 第1版 第3刷©️

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