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#46 「アクセル」と「ブレーキ」どっちが大事?

先日、Voicyで西野亮廣さんが「アクセルとブレーキなら、ブレーキの方が大事」と言ってました。

この言葉を受けて「自分のいる組織はアクセルとブレーキ、どっちを重視しているのかな?」とふと思いました。
さらに、「自分はチームにとってアクセル役とブレーキ役、どっちをになっているのだろう」

今回は、組織においてのアクセル役とブレーキ役。
それらの大切さやそれぞれが担うポジションについて語ってみたいと思います。


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チームには、アクセル役とブレーキ役が必ず存在します。

アクセル役が多く、ブレーキ役が少ないチームは、動き出しの推進力が凄まじい反面、いざという時の舵取りができず、アクシデントに弱いチーム。

逆に、アクセル役が少なく、ブレーキ役が多いチームは、状態・体制を維持しやすく、マンネリ化してしまうチーム。


車で例えると、わかりやすいです。

アクセルばかり踏んでいると、スピードは上がりますが、コーナーを曲がる時や他の物質が飛び出してきた時にブレーキを踏まないと、大事故になってしまいます。

反対に、ブレーキを踏んでばかりいると、一向に前に進むことなんてできません。乗車している人は「歩いた方が早いやん」と下りてしまいます。


なので、どちらが多くても、少なくてもダメで、バランスの取れた組織づくりが大事なんです。


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では、誰が「アクセル役」を、「ブレーキ役」を担うべきなのでしょうか?

それは、自身が担っているチームのポジションによって異なります。

あなたがもし、何の役職も持たず、部下ではなく同期・後輩がいるポジションであるのなら「アクセル役」です。

会社の推進力となり、提案や意見、サークル活動など、活動的になることが求められます。
「言われたことだけやってる」のであれば、それはアクセル役ではありません。

「チームはこうあるべきじゃないか」「こういう場所を目指して頑張っていきたいです!」といった、想いを込めた行動が原動力となり、チームの推進力となり、チームを良い方向へと導いていくのです。


ブレーキ役とは、どんなポジションの人が担うのでしょうか?

担うべき人は「管理職」、つまり人をマネージメントする人です。
課長や部長、社長など役職持ちだけでなく、グループリーダーもこの位置になります。

あらゆる意見や提案をまとめ、チームのミッションや目的と重ね合わせ、方向性をすり合わせを行います。

そのため、ブレーキ役はハンドル役も担っているのです。

急カーブを曲がろうとするとき、必ずブレーキを踏みますよね。でなければ、曲がりきれずに追突してしまったり、車体が維持できずに横転してしまったりします。

だから、誰かをマネージメントする役割を持っている人は、ただブレーキを踏む役割をするのではなく、ハンドルを握る役割もあることを忘れないでください。

つまり、「全然ダメ! やり直し!」と何がダメなのか、そしてどう改善すればいいのかを伝えず、一方的にブレーキを踏むだけではダメなのです。

アクセル役が頑張って動いている。それを認め、その上で正しい方向へ転換させるために、ブレーキを踏む。

これが正しい、アクセルとブレーキの使い方。


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アクセルとブレーキ。
どちらが大事なのかな。


正直、僕はどちらも大事だと思っています。
それよりも大事なのが、自分はどちらを担っているのかを考えることかな。

だって、役割がわかっていなければ、本来向かうべき場所には向かえませんからね。

船の乗組員見習いがいきなり「面舵いっぱい!」と叫んでも、誰も反応してくれませんし、そもそもの航海の仕方も知らない者の指示では、当然ですが行きたいところへまっすぐ向かえないですよね。

それと同じで、自分はアクセル役なのか、ブレーキ役なのか。
まずはそこを考えなくてはなりません。

もし担っているポジションが異なっているのであれば、役割転換することも視野に入れておきましょう。


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僕は、どちらかといえばブレーキ役です。
役職的にも専務という肩書きを持っています。

ただ、今の僕はアクセル役を担わなくてはならないな、とも思っています。

なぜなら、アクセル役を担ってくれる人材があまりチーム内に少ないから。
むしろ、ブレーキ役が多い印象です。

僕が「こうしたい!」と提案しても、「え、〇〇だからしたくありません」「・・・(やりたくねえ)」と言われてしまってます。「いや、やれよ」と思うのですが。

そのため、彼らが目指す方向性とすり合わせつつ、さらにその先にチームとしてのミッションを掲げる必要があったり、彼らをアクセル役へと人材教育をしていかなくてはなりません。

やることが多すぎる・・・。

アクセルを踏みつつ、ハンドルを握り、必要な場所でブレーキを踏む。


・・・。
あれ、僕一人でチームを動かしている気がする。

できるだけ、僕のようなちゃんとブレーキを踏める人材を育てられるよう努力していきます。

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