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思い出のポーチ

今朝、家族を車で送って帰宅したとき
車のドアポケットにある赤い小さなポーチが目に留まった。

それは昔、娘のお出かけ時の導尿セットを入れていた物で、もう10年以上使っていないのに、どうすることも出来ずに、ただぼんやりとそこに入れてあったのだ。

今日は、それを家になかに持ち帰って
じっと眺めて見ていた。

すると、いろいろな想いが湧いてきて
「あの頃は大変だったね」
「ひとりでよくがんばったね」と
それを使っていた30代の私に労いの言葉を
かけてあげた。
それから、幼かった娘にも
「いろいろなことを受け入れて大変だったね」
「無理させちゃってごめんね」って。

ポーチを見つめながら、その時の私にかえっていった。

すると、ほんとに娘の命を守るための決意をした
とても逞しい30才の私が居て
「この子を守るためならなんでもする」と
言っていたのです。  

「そうだった、、
 私のなかに確かに大きな愛があった」

そうと思えない経験も失敗もたくさんしたから
自分をたくさん責めてきた。
だけれども、伝えたかったのは間違いなく愛から手渡したかったものばかり。伝え方を知らなかっただけ、とあらためて自分を温めてあげよ。

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