FODで「結婚相手は抽選で」#1~#3、見ました!

何の気なしに見始めたのですが、なかなか面白いです。

2017年、「抽選見合い結婚法」が国会で可決され、日本国籍を持つ25歳から39歳の男女が、抽選で選ばれた相手と強制的にお見合いをさせられるというお話。しかもこの法案、自分の方からお見合い相手をお断りした場合、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事しなくてはならないのです。

野村周平さん演じる主人公、宮坂龍彦はソフトウェア会社に勤務する、潔癖症でアニメ好きな26歳。これまで女性との交友関係なし、という設定です。当初彼は、この法律のおかげで、恋愛の土俵にすら上がれない自分に、女性と交際するチャンスが向こうからやってくる、嬉しい、と思って、お見合いに参加します。

しかし、2回連続、お見合い相手に断られ、激しく落ち込みます。希望を見出していた分、余計落ち込みますよね。

1話目は、この法案の成立の経緯と、実際に政府主導のお見合いが実施されるまで、各登場人物がどのように過ごしてきたかが描かれています。

法案成立は「日本の少子高齢化対策」を理由にしていますが、2話目以降を見ると、これに似た風潮が実際の政治家の間にあることに問題を感じて、この原作が描かれたのだと思いました。ドラマの制作の方々も同じ気持ちだと思います。

2話目で、やっと宮坂龍彦はお見合い相手の女性と喫茶店でお茶をすることができますが、その女性は、龍彦より5歳年上で見た目も良いとは言えず、かつ、ぽっちゃりしていて、そして自分からお見合いを断ります。なぜ断られたのか知りたくて龍彦は彼女と再度会う約束をします。(これ、規則的には違反だそうです。)

彼女は「私、小さい時からブスでデブなの。だから小学生の時、普通の女の子が言う『お嫁さんになりたい』っていう夢、私は諦めたの。それから楽しいこと全部我慢して、一生懸命勉強して、いい大学入って、今の会社に入って、資格取りまくって昇進試験も受けまくって、今のポストに就いたの。そんな気持ちで私が諦めた夢、今さら法律で強制するなんて。だから断ったの。」と涙をこらえながら、龍彦に告白します。

3話目の女性は、病気で子宮を全摘出し子供の産めない体になったことから、「結婚」を諦めていました。自分ではどうしようもできないことを、法律で「結婚して子供を産め」と強制することに、彼女も深く傷ついていました。

そして、この法律による強制お見合いを自ら断っている人の大多数が女性であることも判明します。

なんだかんだ言っても、まだまだ日本は男性社会です。それを変えていくには、女性も含めて、全世代の人々の意識が変わらなくてはいけないと、このドラマ(と原作)は伝えたいのだと感じました。

4話目以降も楽しみです。期待してます!

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