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新しい奏法に出会って②

新しい奏法に出会うきっかけは、大学の先輩からの誘いでした。レッスンを聴講させていただいた時に、響きが美しいこと、なんとも言えない心地よさ、また明らかに身体的負担が少ないことはよくわかりました。
奏法を変えようと試みて感じたことは、
とにかくよくわからない時期がしばらく続く!ということです笑
この響きは良いのか悪いのか?
自分の弾き方は合っているのか間違っているのか?
自分が進む方向性や理解は合っているのか間違っているのか?
私の場合これが数年続きました。
まさに雲を掴むような感覚。
「この奏法は真実だ」という根拠のない確信だけが、続ける理由でした。
で、なんだかグダグダと続けているうちに色々わかってきた、という感じです。

響きの違いがわかるかわからないかって、自分の身体がリラックスした状態であるのかということも関わってくると思うのです。心身共に力みがない状態が理想です。
そして心が開いていて、どんなものも全て許容可能でいる状態だとベストかなと思います。
思考が入ってくると斜に構えてしまい耳が閉ざされていますが、心身共にリラックスしていると響きの良し悪しがわかってくるように思います。

で、今思えばテクニックは二の次かと思います。
もちろんテクニックが無ければ良い響きが出せないのですが、響きを感じとる心、感性、リラックスした身体があってこそテクニックが身につくと思うのです。

そして、奏法を変えるということは耳を育てること、つまり感性そのものを磨く作業だったということです。

ただし、この奏法は自分にとっては良かったけど他人にとって良いかどうかはわかりません。人それぞれ趣味趣向があるじゃないですか。
何をもって美しいかって人それぞれですよね。

例えば、和食が好きな人もいればイタリアンが好きな人もいます。自分にとっての真実が他人にとっての真実ではないっていうスタンスであり続けたいと思うのです。
ただし、食べてみて美味しかった!と口コミするように、奏法の口コミはしたいですけどね。

奏法にご興味がある方は先生のご著書とブログをお読みください。

https://jp.yamaha.com/sp/myujin/20561.html

https://ameblo.jp/chipmop1021/

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