今回、TABIOPPOさんと乗鞍高原のゲストハウス雷鳥さんが共同で企画されたリトリート型ワーケーションのツアーに参加してきました。

乗鞍は、百名山にもなっている北アルプスの山の一つの麓で、夏は避暑地や山登り、秋は紅葉、冬はスキーと一年を通して静かに過ごせる場所。中々アクセスは難しいところもありますがそれだけにそこには他の場所では経験できない体験が待っています。

松本側から日本でも有数に走るのが怖いけど絶景が広がる梓川沿いの渓谷道路を抜けて、乗鞍高原までドライブ、トンネルを抜けるとそこは雪国、景色の素晴らしい乗鞍高原に到着しました。

今回のワーケーションで滞在したゲストハウス雷鳥がとても素晴らしい宿だったので、皆さんもぜひきてみて欲しいです。

ゲストハウス雷鳥

今回のワーケーションの企画はゲストハウス雷鳥のオーナー様、TABIPPOの篠原さんとけんじさんが中心となって開催されています。2人はこの企画のために半年間に乗鞍高原に何回も訪れて、第二のふるさとのようです。オーナーと共に、乗鞍高原の宿の皆さんやガイドさんたちが協力してこの土地の良さを知ってもらおうと色々と工夫されていました。

素晴らしい自然を伝えたいけれど、多くの人が訪れる観光地というよりは、良さをしっかりと感じて欲しい、という考えが根本にあったそう。長期滞在、ワーケーションの開催地にしていこうと今回のモニターツアーが開かれ、乗鞍の皆さんの力の入れ具合を感じました。

参加者は、4つの宿泊地に分かれて滞在しまして、私はゲストハウス雷鳥に3日間滞在。NZのゲストハウスでも働いていましたが、ゲストハウス雷鳥さんのホスピタリティに感動しましたので、ぜひ紹介したいです。

温泉

・源泉掛け流しの温泉が貸切で入れる
・3種類あって、予約も黒板にマグネットを貼る仕様になっていて予約が楽！
・看板が可愛い
・外にも脱衣場が設けてあり、カサもかぶれる。
・お風呂に入る前に時間などの張り紙がわかりやすい
・露天風呂に行くのに靴を用意してくれている
・入れる時間が長くて嬉しい
・テントサウナがあり、ゲストを喜ばせてくれる。水ぶろと外気浴でトトノエルそう。

キッチン

・調理道具がイラストでわかりやすい
・一通りのキッチン用具、お皿が揃っている
・スーパーなどがないので食材を一人前ずつ売ってくれている
・冷蔵庫が業務用でたくさん入る（私は嬉しい）
・DIYで作られた空間が温かい雰囲気
・お茶など飲み物がセルフサービス
・黒板のイラストなどがとても可愛くて周辺観光がわかりやすい
・カウンターキッチンで座るところがたくさん、食べる人見ながら料理できる
・流しが二つ、火も3箇所あって、何個かのグループが同時に料理できる
・コンポストゴミ箱があってエコロジー

滞在中は自炊でほぼ済ませていましたが、他のゲストの方がお酒を振舞ってくれたり、交流も生まれて楽しいダイニングキッチンでした。

ワークスペース

・広々としてたくさんの人が作業しても苦にならない
・とても機能の強い暖房があって広いのにあったかい
・延長コード、充電がたくさんあってwifiも早い。
・窓際にも席があり、窓からの景色が素晴らしい
・ディスプレイが用意されている

DIYでリノベされた床や壁、棚、の雰囲気がとても良かったです！部屋や廊下もたくさん木が使われていて、今はリノベーションに興味があるのでどのくらいの木材を使ったんだろう？と思いました。笑

暖炉の部屋

・薪ストーブが素晴らしい、あったかい。
・世界に旅に出たくなる、本のレパートリーが素晴らしくて旅に出たくなる。

個室の様子

・部屋の鍵がかけたり、かけなかったりできて便利
・こたつがあり、こたつの上の木はおそらく手作りで温かみがある。
・窓際の椅子とテーブルがこだわりの家具のような感じで素敵
・部屋にバス、トイレがついている、
・廊下や壁などはリノベしてあり、古き良き旅館の雰囲気も残っている
・暖房が暖かい
・鏡台がレトロで懐かしい感じ
・たくさん泊まれるように布団が用意してある
・バスタオルが用意されていてありがたい
・窓からの雪景色が静かで美しい

フロント

・色んな情報が書いてあってわかりやすい
・壁の動物たちの絵が可愛い
・食べるところをたくさん教えてくれる写真
・たくさん情報が書かれているのに、全て字が綺麗でオシャレ。
・コロナ対策で作られたというモニターの施設案内がわかりやすく、スタッフも何回も説明しなくていいのでとてもいいと思った

ゲストが楽しく快適に過ごせるように、考えられて一つ一つ作られたんだなあ、と一つ一つの空間で過ごすたびに感じました。

どの空間もとても綺麗で、こんな素敵な場所、大自然の中で暮らせたら最高。
これを作られた宿のオーナー、スタッフさんはすごいなあ、と感心しっぱなしです。

自分が開催しているスキルシェア合宿もやってみたいなあ、と思いました。

乗鞍高原でリトリート型ワーケーションに協力的な宿泊施設さん

今回、乗鞍高原の他の宿泊施設さんが協力して、それぞれの施設の温泉や、ワークスペースを開放していつでも利用することができました。

多彩なアクティビティと共に、いつも気分を変えて仕事したり温泉に使ったりできるような環境を整えて郁そうなので、これからも楽しみです。

バームクーヘンの美味しいテンガロンハットさん

ワーケーションへの力の入れ具合の本気さを感じ、温泉も食事もとにかく素晴らしい美鈴荘さん

外国人のスタッフと過ごせて海外気分を味わえるノーススターさん

早朝から始まるスノーシューやヨガ体験も気分がスッキリして、1にちを快適に過ごせる良いアクティビティでした。

スノーシューで訪れた凍った滝に感動するスノーシュー体験

Photo by プロカメラマン横田さん撮影

早朝雪景色を見ながら参加できたヨガ体験

今回のワーケーションのテーマがfocusということで、厳しい自然の中で自分と向き合える時間を持てました。

敢えて余裕を持ったスケジュールを組んでいただき、朝早くからヨガやスノーシューを体験。真っ白な雪景色が広がる、凍るような寒さの乗鞍高原で行うことによって心も洗われるような気分を味わえました。

焚き火を囲んでみんなで本音を語りホットワインをいただく夜

印象的だったのは、最後の夜に焚き火を囲んでみんなでお題に沿って色んな話をしたことです。3日間ともに過ごしたメンバーと寒い夜に肩を寄せ合って暖かいホットワインを飲んだことは忘れられない体験です。

用意してもらったお題について、それぞれの素直な意見に耳を傾けるのはなんとも充実していました。

乗鞍の自然や静かな時間が、シンプルな感情を思い出させてくれたのかもしれません。

旅するデザイナーKenサン撮影

ライフワークとして、人生に悩んだ時や、どうにもならなかった時は私は長野に来ています笑。それが元々の理由で山に登るようになり、何度も訪れて、自然を感じたいために長野で過ごすために、暮らしたり働いたりしてきました。
乗鞍高原の上にある、日本で一番標高の高い所まで車で入れる畳平でアルバイトしていたことも。

長野の北アルプスや、人間が到底コントロールできない、太刀打ちできない自然の中にいると、自分のちっぽけさを受け入れられて、自然の雄大さを感じることができます。心が落ち着いたり、悩みや問題を忘れることができました。しばらくすると、また新たな問題が起こって、どうにもならなくなってまた長野に来るんですけどね。

今回はワーケーションの企画で来させてもらいましたが、自然は厳しく、変わらない威厳を持って、いつもそこで待ち構えてくれているもんだなあ、と思いました。

乗鞍にこのような形で滞在し、自然の中で生きる人たちや、ゲストが長期滞在しやすい施設を工夫して、地域全体で協力体制で準備しておられることを体験させていただきました。
そして、より多くの人に四季を通して実際に訪れて乗鞍高原を体感して欲しいと思います。