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料理人がアドレスホッパー生活について思うこと

アドレスホッパーという言葉を作り出した市橋さんとマットさんがクラウドファンディングを始めた。内容は、次世代のライフスタイル「アドレスホッパー」を考える雑誌を創刊したい!というもの。

自分も、みなさんと関わるようになってからアドレスホッパーとしてちょいちょいテレビや雑誌に取材されるようになった。

そこで、自分なりのアドレスホッパーについての生活や思いを書いてみようと思います。

アドレスホッパーとは?

「特定の拠点にとどまらず、土地を移動しながら生活する"生き方"」これが定義なら、私は今アドレスホッパーです。


アドレスホッパーは発見だった

最初に友達から「アドレスホッパーっていう生き方をしている人がいる!なおちゃんもアドレスホッパーだね。」と聞いたときはとても興味津々だった。

色々とネットで記事を読み漁ったり、市橋さんマットさんのことを調べたw

12月は忘年会シーズンで自分は主催するパーティーがたくさんあったけど、唯一参加者として出席したイベントが、アドレスホッパーが集うhopping barだった。

そこで、移動しながらそれぞれに仕事をするアドレスホッパーの人たちと出会い、「かっこいいなあ、自分のやって来たこともこうやって自信をもって世にPRしている人がいるんだ。」と衝撃を受けた。

自分は16で実家を出てから今まで風来坊のような人生を送っていたけど、どこか普通とは違うということで引け目や人と違うことに劣等感を感じていた。

アドレスホッパーという言葉を作りだし、思いや込めて信念をこめて仕事し、ライフスタイルにしていっているところがとても新鮮でした。

いろんなタイプのアドレスホッパーがいる

私を表すなら国内外をずっと移動しながら暮らしていた好奇心旺盛アドレスホッパー。(笑)
最近は日本の地方に出向き、ローカルの人と都市部の若者を繋いだり、料理したり、ご飯を通して交流しています。

そういうことが好きで、楽しい。

面白そうなこと、やりたいことを追い求めていたら、結果的に全国各地を移動するようになりました。アドレスホッパーになろう!と思って始めたことじゃないけれど、自分の生き方がアドレスホッパーにあてはまるな、と認識しています。

私には理念とか哲学がないからアドレスホッパーと呼んでもいいのか?

あやふやで、これといった信念のない自分のことをアドレスホッパーと呼んでもいいものか?と戸惑いもあります。

■私はいつまでアドレスホッパーな生活を送るかわからない。
■ほかの人のようにパソコン1台で仕事できることもない。
■移動しているとはいえ自由に行きたいところに行っているわけでもなく、用事があるところに出向いている。

こんなのでアドレスホッパーと呼べるのかなあと思っていましたが、アドレスホッパーってただ移動するだけじゃなくていった先々のローカルの生活や人とのつながりを持つことも醍醐味なんです。

私は、その部分ならとても理解している!と自負しています。

地方ではその場所の魅力がとても気になるし、美味しい物や歴史や文化をどん欲に知りたいと思う。
ローカルの人に聞くのが一番だから散歩したりお話ししたり、教えてもらってその場所をリスペクトしながら楽しく生きていきたいという思いは強くあります。

でも、人は人でみんなそれぞれの生き方があるから、この動きを広めていこうという気も正直ありません。
移動してもしなくても、みんなの人生それぞれが唯一無二だから私からは何も言うことはないです。

定住しないとできないこともある


移動生活をしているからあきらめていることも多々あるんです。
今は生活スタイルが違うから、やりたくてもできないことをかきました。

■スポーツに通うこと
■なじみの友達と映画会をすること
■普通の生活にあこがれることも多々ある
■畑を所有してタネから収穫までを見守ること
■自分の機材を持って自分のアジトで活動すること
■冬の登山用品を買わないこと
■グランピング用品を揃えれていないこと

移動を終わらせて定住したい気持ちもあります。
ずっと一緒に特定の人と過ごせないから、本当の関係性が築けないのではないのか、と心配になることもあります。

定住しないとできないこともあるから、地に足をつけている人が羨ましいなあと思うことも。

移動生活をして良かったと思うこと

でも、もちろん移動生活を続けていてよかったって思うこともあります。

■移動する生活を面白いと思ってもらえた
■心から生き方に共感できる人に出会えた
■自分の付き合いたい人と付き合えるようになった
■やりたいことを選んでできるようになった
■惰性で生きず、思いっきり生きられるようになった

日本全国、信念を持って生きている人たちがたくさんいます。

イベントをすると各地の重要人物に出会って話したり料理会を通して仲良くなることも増えました。
それは、移動生活しないと起こりえなかったのでとてもラッキーなこと。

でも、その両極端の感情は常にあって、泣きそうになることもあります。

素敵な場所、素晴らしい気の合う人たちと出会うと、もうここに腰を据えて生きていけばいいじゃないか、絶対幸せに暮らせる!と本気で思うこともあります。結局決断しないんだけれども。

それとは反対に、
もっと自分のやるべきこと、自分にしかできないやりたいことがあるから流れるように生きていこう、と次の目的地に向かって行動しちゃってる自分がいるんです。

あまり深く考えすぎると動けなくなってしまうから、行動しながら考えながらの連続です。

この1年は特に直観に従って動いてきたと思うし、それでいろんな世界が開けました。

アドレスホッパー同士が関わらなくてもいいと思う

オフ会やメディアでアドレスホッパーが取り上げられるようになりましたが、正直私がほかのアドレスホッパーの人たちと関わることは少ないです。

私が主にかかわってるのは、地方自治体の方や、紹介してもらえるローカルビジネスをされている方とか食物の生産者などで全然別の世界の人々が多め。

アドレスホッパーは自由に飛び回れるのだから、それぞれの分野で可能性のある場所のよい所を伝えたり、つなぎ役になれればいいんじゃないかなあ?とぼんやり思っています。

お互い会うことは少ないですが、頑張っているほかの方々の活躍は励みです。



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