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人と会うということについて

HITOTEMAは、「現代版おふくろ料理」のレストランとして存在している。
つまりは自分の子どもを思うかのように、食べ手の明日の健康を祈って、
今しか味わえない季節のものを、健康的かつ、美味しく食べて貰いたいという、
いわゆる食養生の気持ちで献立を組んでいるレストランだ。


二十四節句や、植物療法(フィトテラピーという)、アーユルベーダやマクロビオティック、ローフードや薬膳と、数々ある食のセオリーの中で、どれをも選び、
うまく融合させてしっかりとだしをひき、「日本食」に落とし込むのが仕事だ。


食の効能と向き合っていると、いつもつきまとうのが、栄養素。
そして、それ以外に、東洋の考え方に欠かせないのが、「陰と陽」だ。

例えば陰の食物を摂取すると陽に傾いたからだを陰に戻し、陽の食物を摂取すると陰に傾いたからだを陽に戻してくれると言ったこと。

「元気」という文字が表すように、人それぞれが持っている「元々」の氣(中庸)に戻す、というのが心身を壊さないコツだということ。
心身というのは、「からだ」という意味だ。
カラダ、からだ、体、身体と、沢山書き方があるけれど、やはり、「心と身体」という意味をもつ「心身」を中庸に置いておくことが何よりも大切だと心底感じる。


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渋谷区にあるレストランHITOTEMA。お店の名前であるひとてまは、「ひとてましかかけずに美味しいものを作り出したい」という思いと、「作ると食べるが最も近い場所」「人と人の、手と手のあいだ」という意味の二つがあります。 子育てをしながら仕事を続ける中で、トライ&エラーを繰り返してきました。私自身の、嘘のない気持ちで「これはいい!」と思うものだけを掲載します。

HITOTEMA倶楽部

¥980 / 月

「HITOTEMA」は、2014年にスタートした渋谷区にある週一回のみオープンするレストラン。そんな変わった業態でお店を続ける中で、お客様…

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