AO(総合型選抜)、推薦入試の勧め18
前回は情報収集の大切さをお話したが、併せて頭で計らない事も大切だ。
頭で計るとは、この場合はこう、と鼻っから決めつける事だ。
あなたの常識が非常識の事もあるし、10年前の常識が今の非常識と言う事もある。
そもそも科学の発展は、頭で計らないでありとあらゆる可能性を探り、その時々の常識を否定する事から始まった。
受験においても同じだ。
4大卒と言うだけでは、一昔前ほどの価値はないし、受験人口が減る一方で、新設大学や新設学部が増えて、一昔前とはガラリと受験環境が変わっている。
例えば、薬学部はビックリする程増えて、私立で良ければ以前ならとても合格出来なかったレベルの生徒でも合格できる。
一方で、国家試験の合格率は低くなり、6年大学に通っても薬剤師になれない人も増えている。歯学部も同様だ。
受験する前に、その大学を出たらどんな資格が取れるのか、その合格率は?等の下調べが大切だ。
頭で計らなければ、あなたが思っている1ランク2ランク上の大学に合格する事も可能だし、敢えて専門学校を選択して、国家資格にターゲットを絞ると言う戦略もある。
難関大学や医学部を目指す人は、高校迄に海外留学をして英語力を磨いたり、本命と異なる大学や学部を選択して編入を目指すと言う戦略もある。
そもそも、アメリカで医師になるには、4年制の大学を卒業した後、4年制のメディカルスクールに行くので、日本においても、4年制の大学を出たあと6年制の大学の3年次に編入するのは理に適っている。
頭で計らず、色んな可能性を探り受験に臨んで欲しい。
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