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『この2人、付き合ってるのー?誤解を受けた生放送での一言。』

『現場には○○記者がいます。
 ○○さん、詳しく伝えてください。』

ニュース番組で
何か事件や事故が起きた時、
現場から生中継で伝える記者。

そんなシーンをテレビでよく見ます。

よくある場面だからこそ、
そこには陥りやすい落とし穴が!!




夕方のニュース番組で
キャスターをしていた時のこと。

その日は、
裁判所から生中継で判決内容を伝える予定でした。
ところが、
判決内容が想定と大きく変わり、
なおかつ予定より20分も早く判決が出たのです。
スタジオと現場は超バタバタ。

裁判のニュースを伝えるのは
番組の後半の予定だったのですが…

猛暑のニュースを伝え始めた時!
突然、
スタジオのセット前に居る
フロアディレクターから!!

『裁判所からの中継にふって下さい!』
画用紙に書かれたカンペで指示が出たのです。

えーえーえーっ!
まだ猛暑のニュースの途中なのにぃー

とは言え、
素早く現場と中継で繋がなくてはなりません。

とっさに…
『○○裁判で判決が出たようです。
 現場には吉田記者が居ます。
 雅一さん、伝えて下さい!!』

え?
フロアに居る皆が不思議な顔をしました。

普通、吉田記者と呼んだら、
ずっと吉田記者と呼び続けます。

『雅一さん?』

なかなかニュース番組で
下の名前で呼び合う人はいません。

『…と言うことは、雅一さん、想定外だったと…』

にもかかわらず、
私は、ずっと吉田記者を
下の名前で呼び続けてしまいました。

とっさのことには、
ついつい普段の自分が出てしまいます。

そうです。
吉田記者のことを
普段から『雅一さん』と呼んでいたのです(^◇^;)

下の名前で呼び合うなんて、
付き合ってる2人のようですが…

実は、報道部には吉田さんが2人居て、
1人は『満さん』もう1人が『雅一』さん。

『吉田さん!』と呼ぶと、
2人が振り返る状態だったのです。
そこで、
皆が吉田さん2人を『満さん』『雅一さん』と
呼んで区別していたのですー( ; _ ; )

あーあーあーっ
やってしまいました。

視聴者の方からクレームは来ませんでしたが、
その日の反省会の話題の中心にはなりました。

とほほ。

後日、
その日の中継を
吉田さんの奥さんも見ていたと聞きました。

げっ!!!

あらぬ疑いが…
と焦りましたが、
実は吉田さんの奥様のことも
皆でBBQなどをしてよく知っていたのです。

『ニュース番組を見ながら笑ってたらしいよ。』
吉田雅一さんが笑顔で話してくれました。

いやいやいやいや、
焦ると、普段の自分が出てしまうものです。

普段から
キチンとした言葉遣いや姿勢が大切だと、
後輩にも教えるようになりました(^_^;)



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