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国語の授業で「振り返り」に取り組んでいます。


「振り返り」とは

これはあちこちで説明されているので、今更私があれこれ書く必要も無いです。
阿部昇先生がとてもわかりやすく書かれているので、どうぞ。


今更のように言われているけど・・・

「振り返り」という言葉が頻繁に見られるようになったのは、新学習指導要領の策定時期からだと思います。

でも、それまでに無かったのかというと・・・同じようなことはやってましたよね? 学習の最後の、「まとめ、感想」という名目で。

それを「学ぶ」という姿勢を生徒に自覚させるために「振り返り」という言葉を使うようになったのではないかと思いますが、とても良いことだと思います。

私は教員になった頃から、まとめの学習課題、パフォーマンス課題は出すようにしていたので(それが当たり前だと思っていた。大学で習ったし、中高等学校時代やっていたので。)、大がかりではないにせよ、何らかの課題と、学習後の感想は書かせていました。

改めて「振り返り」と名付けるようになって起きたこと

(1)振り返りの項目を意識するようになった。

具体的には、現在、過去、未来の軸を設定するようになりました。それに、指導目標をクロスさせています。

いろいろ聞きたいけど、項目が細分化すると、書く気力が無くなると思うので、3~4項目で収めています。

生徒もちまちま聞かれて断片的になるより、ある程度まとまった量の中で、書いているうちに気付きが生まれることもあるはず。

実際、そっちの方が生き生きした記述になっていると思います。

生徒の実態に合わせて、長さは調整するべきでしょうね。


学習前、または初読の感想、疑問を振り返りさせる。
学習していて新たに気づいたこと、発見したこと、深まったこと。
どういう知識、スキルが身についたか。
今後、どういうことに生かしていけるか。

だいたいこんなことを聞いていきます。

毎時間の振り返りのメリット・デメリット

毎時間振り返りを書かせる人もおられると思います。
ある社会の先生も毎時間書かせておられました。
私はそれをやると疲れてしまいました。
なので、ここぞ!というときに書かせています。

というか、振り返り、と銘打たなくても導入期、展開期、終結期とそれぞれこまめに短作文を書かせる授業展開が多かったので、節目節目で書かせていました。

しかし毎時間書かせる取り組みをやったことがあるので、そのメリット、デメリットを記します。

メリット
●毎時間書くことで、生徒の理解を知ることができる。
●その授業の反省材料
●生徒が「書く」ということに慣れる。
●振り返りを書くことを前提としているので授業にも多少前向きになる。

デメリット
●飽きるので形骸化しやすい。
●高評価してもらうための振り返り定型文に陥りやすい。
●処理が大変

特に、高い学力のある生徒ほど、高評価定型文を上手に駆使して、思ってもないこと(失礼すぎますね汗)を思っているかのように書く・・・ように思えました。
実際私が生徒だったら、毎時間となると、そうすると思います(笑

やっぱり書かせたい!書きたい!時に書かせたい。

ということで、私は、

毎時間書かせる=中1の1学期。もしくは、新しい学級担当の初期。
書くことに慣れる。書いて褒める。褒めることによって書くことへの抵抗を減らす。

ということにしています。

その他はここぞ!というときに書かせるようにして、かならず、次の時間に5~6人選んでコメントを付けて褒めます。(最近はICTで共有も簡単になりました)

5~6人は1年間かけてなるべくいろいろな生徒に渡るようにします。

褒めるとうれしそうです。

適当に書いたのに褒められると、次に書くときは期待に応えようと一生懸命になる生徒もいます。

褒めて褒めて、伸びていきます。

なので、振り返りを評価することはなるべくしたくないですね・・・(汗

もし、よりよい振り返りの書かせ方、フィードバック方法などあれば、コメントなどでお知らせください♪

付記:マス目で字数制限を設けていません。罫線を書いて、3行目以上とか、ある程度の量は書かせます。字の大きさは個人で工夫しなさいと言っています。一番書きたくなるように気を配りたいですね。






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