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大学生が授業見学にやってきた Part2

前回の記事の続きです。
Q8は必見です!

Q5 古典は現代文より難しいのではないですか?

文法事項や歴史的背景などの理解はハードルが高いですが、そこを乗り越えれば、古典の方が筋がシンプルでコンパクトなので、以外と理解しやすいところもある。
また現代との時代性の違いも生徒にとっては面白さを感じるところ。
文法事項や歴史的背景のハードルをいかに下げるか、などの工夫が大変なのかもしれない。

Q6 音読の時、先生と生徒が交互に読んでいましたが、どうしててですか?

生徒は読みが下手だし、声は小さいし、生徒だけに当てていると、場がダレて緩んでしまう。リズムと緊張感を生むためにも、生徒と教員と交互に読むようにしている。

Q7 生徒の当て方=指名の仕方に意図はありますか?

まず、日にちで当てるのはウォーミングアップ。出席番号と日にちが同じ生徒は心の準備もしている。
読むときに斜めに当てるのは、音読を教室中に聞こえるようにするため。
秒針で当てるのは、いつ当たるのかわからないという緊張感を生むため。
難しい発問の時には、わかった顔をしていたり、思いついた!という表情をしていたりする生徒に当てるようにしている。
さまざまなバリエーションがあっていいし、その都度使い分けて、生徒にいつも思考させる状態を作ることが大事だと思っている。

Q8 ペアワークの時、話し合っていないグループもあったように見える。指導はしないのですか?

全員が全員ペアワークをしたいと思っているわけでもなく、一人で考えたい生徒もいる。またコミュニケーションが不得意な生徒、繊細な生徒も多く、隣の人と折り合いが悪い場合もある。
みんながみんな、ペアワークができる教室というのもなかなか難しい。
一人でも考えていれば良いし、話あってもいいし、黙っていても良いし、聞き耳を立ててもいい。その辺は緩くして、変に押しつけず、安心・安全な場を作るようにしている。

その他にICTの使い方、総合的な探究の時間の指導方法についての質問がありました。
こうしてみると、意外に無意識にいろんなことを考えて指導をしているんだな、と思いましたね。
学生さんの指摘の細やかさに脱帽。

自分でも指導を振り返る機会になりました。

学生さん、がんばってください!


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