PASSION と濱口監督からの贈り物


Passion みた!お笑い芸人のパッションやだ?を思い出す。


はてはて。この作品は濱口監督の卒業制作。あ〜このシーン、あの作品に繋がってる!とか一人でニヤニヤしながら見た。ほんとに、なんだ、なんか、起承転結!というよりかは、なんか、いろんな音色が重なって、より音色がクリアになってクライマックスに向かっていくと言った感じ。人間が秘めているものがぐぐっと出てきていて、登場人物が自分を出していくところがなんか、すごい出てたな。なんかスカっとして気分爽快!だった。


以下ネタバレあります。

感想。


●教室のシーン

→選択できることは暴力…?自殺も一種の受け入れること。あ〜頭がついていかなかった。

(親密さにもつながる部分が…!

●メキシコの水

→『自分に真摯に向き合うことが大事なんだ』

(ドライブマイカーにもこの感じあったな…!

→嫌いは好きの裏返し

→追い詰められると人の本性でる

→相手を見る

→本音を出せる、自分自身でいられる人を人は探しているのかも。その人といる自分を愛せる状態を人は探しているのではないか?

●夜明けの散歩のシーン

→いろいろあった後、トラックがごごご!っと横切るシーンも面白かったな。

(親密さにもこの夜明けまで散歩するシーンがあったけれども、男女関係はいつもうまくいくわけではないことを学んだ…

●最後のシーン

→2人から本音が出たとき、2人の距離がグッと縮まった。

→うん、びっくり!(笑)

→けんいちろうと彼女が気付いてないけど同じバス(同じ方向)に向かっているのも面白かった。

→好きなところ、言われることは同じでも言われる人による。残酷だわ。


やっぱり人は分かり合えない、相手が何を考えているか完全には分からない。けれども、その人の言葉や様子を自分の目というレンズを通して見ようとする。面白いのが、相手自身も本心や本性を隠して生きている。だから、目の前に現れている部分だけではその人は語れないしわからない。

そんなことがあるけれども、自分と向き合うこと、本当の自分を外に開いていくこと、相手に耳を澄ませること(相手に心を開いてもらえたらよりベター)で何かが起きるんじゃない?って言うメッセージを受けた気がした。

『言葉は想像力を運ぶ電車です』親密さにこの言葉が出てきた。今回の映画特集の名前は『言葉と乗り物』

違う国、市、町、村を乗り物がつないでいると言っても過言ではない。電車、バス、飛行機、行き先のことを想像しながら乗る。そこには家族、恋人、友人知らない人と向かう。途中、綺麗な風景、素朴な風景を見る、時にその一瞬見えたところに住んでいる人たちを想像する。次第とその人たち、今から向かう場所が愛おしくなる。

乗り物が国や市など、異なる地域をつなぐ様に、言葉も人と人を繋いでいる。乗り物に乗りながら見える風景や行き先に心を馳せる様に、人も言葉を交わしながら、

映画から私に向かって言葉や想像力を乗せた電車がきている。親密さを引用すると、特急もあるし各停もある。

すごい贈り物を受け取ってしまったな。見る前には戻れない、戻りたくない。人がちょっと嫌にでももっと好きになるし知りたくなる。電車の横に座っている人にもちょっと声をかけたくなる感じ。いろんな人と言葉と電車を行き来できたらな。



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