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【読書感想文】堀江貴文2035 10年後のニッポンを読んで

未来を読み解くのは困難だ。人に出来ることは過去から学び、今をどう生き、科学・環境・世界情勢の流れを見て次の一手を選択する。

例えば昨日大雨が降って、滝が数十メートル先にある川の近くで、バーベキューをしようという人はいないだろう。

預言者ではないが未来を予測することは出来る。
山から雨水が流れ込み、川の水がいつもより増し、巻き込まれそのまま滝壺へ。

そうリスク回避だ。

そんな警鐘を鳴らすかのような、堀江貴文さんの本。2035 10年後のニッポンだ。

川の水のように誰もがわかる単純な話ではなく、堀江貴文さんの知見、視点で述べられており実に面白い。

☆☆☆

私がとくに面白いと思ったところを3つご紹介したい。

  1. AI時代 少子化加速

  2. 日本全国の橋が崩れる

  3. 会話が付加価値になる


  1. AI時代 少子化加速

AIが加速すると少子化が加速する。
どのような関係性があるのか自分には意味がわからなかった。
知識が増えたり、検索が楽になったり良いことばかりなのではと思っていた。
そうでもないようだ。以前、伊藤園のCMでAIで制作されたタレントが登場した。

日本ではこのCMでAIアートが一躍有名になったが
この前からすでにAIアートはスタートをきっており、あらゆる場面登場している。

もちろん、男性・女性の性欲を満たすための用意もできているのだ。

現代人は相手を気遣いながら、家族を持ち、子孫繁栄をしてきた。

相手を気遣いながら・・・。AIに気遣いはいらない。
ここの論点はしっかりとすべきだが、この観点は堀江さんらしい。

確かに、そういった人たちもいるだろう。
その母数が多ければ確かに少子化となる。

いくら人と人は想いやりが大切だと言っても少数派では子孫は増えない。

これは抗えない事実なのかもしれない。


2.日本全国の橋やトンネルが崩れる

高度成長に燃えていた、1970年代。
1964年の東京オリンピック開催もあり、日本経済は沸きに沸いてたはずだ。

その当時、作り込まれた橋やトンネルその耐用年数が約50年と言われ、2030年〜2035年一気に崩れ始める。

メンテすればいいじゃないかと言うが、ここでも堀江節が炸裂する。

誰が直すのか、その予算は?
治す必要あるのか?
その論点となる。

まずは、誰が直すかだ。
もちろん、作った、国のや地方になるのだが、そこには税金を費やす必要がある。
そこから次の話だ、予算トンネル、橋を直すにしても莫大な費用がかかる。
人口減となって過疎化となった地方、人のいない場所のトンネル、橋を莫大な費用を注ぎ込んで誰が直すというのだ。優先順位があきらかに変わる。
そう、答えは簡単だ。放置!
そして最後は崩壊だ。

過疎化となった地域ほど、人手を送れず予算も回せない。その結果、建物の老朽化が激しくなり崩れていく。
作り過ぎたつけを間もなく事故多発という結果で巻き取らなければならない。

3.会話が付加価値になる

一昔前まで当たり前だった事が、今では出来ず貴重価値が爆発的に上がることもある。

その人にしか出来ない人の温もりとコミニケーションであろう。
AIでの会話は当然だが正解が返ってくる。
声の温度、時と場合での声のトーン、この使い分け、空気を読み会話をする技術。
これは経験、その人たちとの付き合い、思い出に他ならない。
そこにAIの入る余地はない。
人は心の空洞を埋めるために欲求を埋めるために何かを欲する。
その空洞が人との会話になるのだろう。

機械との会話は当然出来るのだが、人との会話は新鮮で価値を生む。
何を言っているんだと思うのかもしれないが、周りを見てほしい。

スマホ依存症だらけだ。
そこに会話はない。
文字での会話、チャット。
人の息遣い、目の動き、温度、記憶などあったものではない。

いずれこの欲求は価値を生む。

☆☆☆

堀江貴文さんが予想する未来。
絶望的な印象もあるが、チャンスと考えられる部分も多くある。
今の自分なら何ができるのか、何が足りていないのか、未来を考えることは実に楽しい!






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