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語感の難しさ


■今日のレコメンド:ねっとりアイス

セブンイレブン「果実のようなねっとり食感 4種のフルーツバー」の登場です。

■今日のタイトル:語感の難しさ

特に妊娠初期は毎日アイスが食べたくて、ある日夫に「フルーツ系のアイス」を買ってくるように頼んだ。

家の近くにはスーパーがあるのだが、駅から家までとは逆方向なので夫は滅多に一人ではスーパーに行かない。帰り道に何か買ってきてもらうときは大抵通り道にあるセブンだ。



なのでその日もセブンでアイスを買ってきてくれた。

「果実のようなねっとり食感 4種のフルーツバー」

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ねっとり、、?

これってよい表現なの、か、、?

フルーツ系のアイスって爽やかさを求めるものじゃないの?大好きなハーゲンダッツのストロベリー味は爽やかって感じはないけど、まあそもそもハーゲンダッツはフルーツを売りにはしていない。爽やかさを求めるというのは完全に私の希望なだけなのだが、私は「ねっとり」に少し疑問を持ちながらも一本食べてみた。

一口食べてわかった、「ああ、このねっとりね!!」。そう、このアイスには「ねっとり」がちょうどよかった。そして美味しい。フルーツ系のアイスってさらっとした感じというか、ジュースを薄めたみたいな感じのやつ。噛むときも割とシャキッとしていて歯を入れるとぱきっと折れるような。でもこのねっとりアイスは違う。果肉が目に見える形で入っているわけではないのだが、果肉感というか実を食べている感覚というか。冷凍庫から出したてでも歯を入れるとじわっと奥に入り込んで、ぽきっではなくじわっと取れてくる。なるほど、これはねっとりだ、と思った。ねっとりがしっくりくる。でも、ねっとりで本当によかったのだろうか。食品と「ねっとり」。私には判断できない。


このねっとり事件で思い出したことがある。思い出したというかしょっちゅう思っているのだ。



私は「〜るなかれ」という表現が苦手だ。

苦手というかこそばゆい。

私は「〜るなかれ」と言うところは「〜ることなかれ」と言って欲しいのだ。高校の漢文の授業では「勿〜」に「勿レ〜ルコト」と送り仮名を振られていて、この形には「こと」が入らないときもちが悪くて仕方がない。テレビで「侮るなかれ」と聞くたびにぞわぞわしてしまう。

このぞわぞわの原因は何か。もちろん私の中でしっくりこない語感が原因だ。でもそれだけではない。「〜るなかれ」と聞くたびにあの顔が頭の中に浮かぶのだ。隣のクラスの担任で、めちゃくちゃ怖い国語の先生の顔が。あの先生の授業は張り詰めた空気があった。当てられて間違えるとぼろくそに言われる。懐かしい。あの先生はどう思っているのだろうか。そして教え子のみんなも同じように感じているのだろうか。感じていて欲しい。




語感は経験に基づく。

「〜るなかれ」が誤用だとは思っていないし、「〜ることなかれ」じゃなきゃいけないとも思っていない。ただ、私の脳が「〜るなかれ」と表現されるところについては、“漢文の「勿レ〜ルコト」”だと認識してしまうようにプログラミングされてしまったというだけだ。多分きっとこのプログラミングは生涯リセットされることはないだろう。この違和感とは生涯付き合っていかなければならない。言葉は時代や状況によって変化していくものなのに、私の頭の中は高校生から変化できないかもしれない。




ねっとりアイスは美味しい。先日セブンに行ったのでまたねっとりアイスを買った。夫は「このアイスめっちゃうまい!」と初めて食べるような驚き方だった。なにを言ってるのだろうと思った。だけど、夫が最初に買ってきた一箱目を私は一人で全部食べてしまったようで、彼は本当に初めて食べたらしい。このねっとりアイスを買ったことすらも覚えていなかった。全て自分で食べてしまうくらいに美味しいそのアイスに、私はすっかりはまってしまっていた。とにかく美味しい。でもやはりねっとりには賛同しきれていない。私はこの「ねっとり」の違和感ともしばらく付き合っていかなければならないのだと思う。


ねっとり

ねっとり

ねっとり。

■今日のレコメンドについて

「果実のようなねっとり食感 4種のフルーツバー」

価格:278円(税込)

概要:巨峰、白桃、温州みかん、マスカットの4種類の味が楽しめるフルーツバーです。果実感にこだわり、濃厚な味わいとねっとりとした食感で仕上げました。(セブンプレミアムWEBサイトより) 8本入り。

購入場所:セブンイレブン

WEBサイト:セブンプレミアム公式

■レコメンドポイント:大満足の完成度

とにかく美味しい。濃厚な味わいで、4つのフレーバー全てハズレがない。私はオレンジ味のアイスってそんなに好きじゃなくて、箱アイスでオレンジ味に当たった時は少し残念な気持ちになることがある。でも、ねっとりアイスのみかん味は美味しい。みかん!って感じがする。巨峰も白桃もマスカットも全部好きだ。味の濃厚さだけでなくて、自然な香りもちゃんとするし非の付け所がない。それから、ねっとりの周りに薄い無味(だと思われる)の透明な氷の層がある。そこはねっとりとは対照的に、歯を入れるとパキッと割れる。その感じが結構好き。あのコーティングのおかげて少し溶けかけてもグシャってならないのだと思う。発明だ。一つだけ注意点をあげるとすれば、お口の中に水分が十分ない時は先にある程度水分を摂取してから食べることをおすすめする。なぜなら、ねっとりしているため、お口の中もねっとりしてしまうのだ。暑い!アイス食べたい!さっぱりしたい!という時に、一番最初に口にするのはこのねっとりアイスではない。余計にモヤっとしてしまうため、少し他の対処をしてからゆっくり食べて欲しい。

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■レコメンドへのメッセージ

ねっとり、という表現が良いのかという問題は相変わらずある。でも、きみたちは本当に美味しい。よくぞ我が家へやってきてくれた!私の中でコンビニの食品の評価がまだまだ高くなくて、とりあえずな感じのレベルだと思っていたけれど、今回の件で覆された。これからフルーツアイスはセブンで買います!セブンプレミアム、テレビとかでも高評価でよく見ていたけれど実際に買ったことはなかった。もったいないことをしていたのかもしれない。私はフルーツは圧倒的に桃が好きだ。だけど、きみたちはどれもみんな好き。どれを食べても幸せな気持ちになるなんて最高だ。貴重な機会をありがとう。これからもよろしくね。

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