「先延ばし」との同棲生活

目覚ましがわりのテレビ体操が始まる。起きてから筋トレするからいいや。


昨日の夜に干さなかった洗濯物、もう一回軽く洗うか。


腹が減った。

面倒で冷凍しなかった飯を食うには、きちんと加熱する必要があるだろう。こんなときはチャーハンがいい。

フライパンを熱する。

洗いが雑なフライパンだ。油はあまり必要ない。


昨日使った食器はまだテーブルの上だ。仕方ないからフライパンから直食いだな。

当然、箸は新しい割り箸を。


燃えるゴミの日なので、生ゴミを処分する。レシートはまだ家計簿をつけていないからキープ。


洗濯物が終わった。が、時間がない。

今日は気温が低いからカビ生えたりしないし、帰ってきてから干そう。


もう半年近く捨て損ねている使用済みの水取りゾウさんの丘を横目に、慌てて家を出た。



仕事を終え帰宅。

部屋着に着替えると、脱いだ服のやり場に困る。

そういえば洗濯機の中に干し損ねた洗濯物の「先輩たち」がいる。仲間に入れてもらってもう一度洗おう。


今日こそは日記を書かねばと、パソコンの電源を入れる。起動の間にすかさず食事を用意する。


帰宅を祝って祝杯。

さすがに昨日使った食器は流しまで持って行った。今日は食器を使わない食事だから問題ない。


食後の15分の睡眠は1時間分の睡眠効果があるらしい。満たされた腹をそっと横たえる。



疲労感と満腹感に誘われるまま、シワっシワの洗濯物とログイン画面のPCをまだ照明の灯るこの部屋に残して、ぼくは夢の世界に飛び込んだ。




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