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兄弟と私①〜兄弟を知ったきっかけ〜

 いつまでも推しの宣伝noteを書く気力が無い。認知されてて恥ずかしいとか、ちゃんとしたものを書かなきゃとか、自分の中でハードルがどんどん上がっていくのを感じる。このままじゃ駄目だと思ったので、今日はとりあえず日記のように書いたものを上げる。閉鎖的だし決してわかりやすくはありません。前の軍艦とかの記事と同じく“宣伝記事”ではなく“ただの日記”として読んでもらえると幸いです。

初見は10億円のラジオ

 『兄弟』というコンビを知ったのは今年の一月のことだった。昨年末から、前にラジオを宣伝した、神保町漫才劇場所属の10億円というコンビを好きになったのだが、そのラジオに兄弟が出演したときに彼らを知った。

 『兄弟』の名前を見た時、それをお笑い芸人のコンビ名だとすぐに認識することはできなかった。シンプルイズベストとは言うものの、シンプルにも程がある。その時の私は彼らを少なからず尖りのある芸人さんだと推測する…『イチゴ』というコンビ名を聞いたときのよう気分になった…”どうやってエゴサするの?”って。

YouTubeチャンネル『兄弟のラテ欄』のサムネ

 POISON GIRL BANDといい金属バットといいセンスのある芸人さんは芸名にもセンスが溢れているような気がするし、逆に何の捻りもないシンプルな芸名はなんか日本画みたいに潔い。SNSの評判なんて関係ないぜ、自分達が正義だぜ、みたいな?そんなものは盲目ファンの幻想かもしれないけど。

 このラジオでの兄弟の二人は決して声を張ることはなく淡々と穏やかに話していて、それが10億円の静かな声のトーンと良く合っていた。ラジオは話の内容も重要だけど、それと同等に声とテンポと聴き心地が重要だと思うのは私だけではないはずだ。
 このような形で兄弟を知って間もなく自分は彼らのYouTubeを探し出して漁るようになる。

兄弟のラテ欄

 最初に見たのはこの回だった。第214回。もう既に二百くらいの動画があったけど、よく分からないので、サムネの風景が良いという理由だけでこの回を選んだ。

名だたる先輩と絡んだ時の様子を嬉しそうに語る二人

 高円寺の公園で撮られたその動画は季節に合わせたファッションと東京の公園の自然音に彩られていた。体制さんの、弟の金髪とコーディネートしてるみたいなベージュのアウター、長身を引き立たせるデニム、紅葉さんのテーマカラー的な渋いオレンジと、渋い緑…何だかよく分からないけどゴッホの絵画みたいな兄弟だなと思った。本当に何だかよく分からないけど。

 ラテ欄は無編集なので基本的に長い。この動画も50分近くあった。けれど初めて見たそのチャンネルを一回も目を逸らすことなく私は見ることができた。過度にカッコつけず、リラックスしていて自然体なのが良い。おしゃれなVlogを見ている感じ。あんまりチャンネルのデザインにこだわらない芸人さんも多いし、お笑いのチャンネルにデザイン性を求める人がそれほど多くないのも分かるけど、繊細なお笑いファンにとってはストレスがなく心地よく見られるデザインはすごく重要だ。そういう面で、男性ブランコの公式チャンネルとか、クリエイターたかさきさんなどのスタイリッシュなチャンネルが人気を博しているのはすごく分かる。

このシンプルなサムネだけで見たくなること請け合い
毎回サムネのセンスが素敵なルームシェアチャンネル

 …で、ラテ欄の内容はどういうものだったかというと、弟で金髪でボケの紅葉さんは、独特のハスキーな声色で、大きな抑揚もなく淡々とボケつつエピソードを広げていく。表情があまり変わらず、ぎこちない笑顔からはシャイな印象を抱かされる。

この春明治大学を出たばかりのエリート。動きとか言葉選びがとても独特で世界観がすごい

 兄で黒髪でツッコミの体制さんは、長身で柔らかい印象のイケメン。ややキツい言葉を使っている気がするけど、穏やかな表情と声色に包み込まれて毒っ気をあまり感じない。兄弟でもだいぶ性格が違う感じだ。

お兄さんの方はとても外交的。礼儀正しく豊かな表情と声色を持っていて、先輩後輩問わず人望が熱い

 (こんなコンビ名だからエゴサなんてしないんだろうなあと思ってダラダラとラテ欄のことをつぶやいてたら一瞬で特定された…。)

 兄弟のラテ欄は一回一時間くらいあるので、家事とかしながらぼやーっと聴き流すのに丁度良い。芸人仲間との生活、出演したライブの話、バイトの話、高校時代の話、食べたものの話…、無編集のシンプルな映像と音声は、すべてが生活の延長線上に馴染んで邪魔にならない。

 基本的には弟の視点から見た芸人さんの日常がエピソードトークのように語られていって、兄はそれに寄り添って相槌を打ったり、静かなトーンでツッコんだり。兄弟のラテ欄はそのような紅葉さんの何気ない日常への着目が多くの割合を占めている。

(この時の“葉緑体制さん”は他の動画でもちょいちょい見る。)

 繊細で鋭い紅葉さんの感覚で見る世界、そこから生まれる疑問とか苛立ちとか哀愁…それに対する体制さんの親しみやすい視点からの指摘…、時折二人ともぶっとんだ世界で話し続けていることもあるけれど、『想像力豊かな弟、その理解者の兄』というスタンスが私から見た兄弟のイメージだ。二人とも理知的で、喧嘩をしたりすることもなく、かといって過度に仲が良いわけでもないよつに見える。珍しい兄弟だなあと思う。兄弟といえば干渉しあって両極端な関係になるのが常だと思っていたから。

(清潔感があるからって下ネタがエグくないわけではないし、むしろ想像以上にエグかったりもする。)

 二人はずっと仲の良い兄弟だったわけではなく、むしろ不仲で離れて暮らしていた時期が長かったらしい。“どうしてこんなにこの兄弟に興味を持つの?”…たぶん単に芸人さんとしてしゃべりや芸やビジュアルが好きなだけでなく、この不思議な兄弟関係についてもっと知りたいという気持ちがあるからかもしれない。

笑イザップ

 ラテ欄にハマってから間もなく、よしもとのFANYチャンネルという有料チャンネルで、若手芸人のネタを大御所と一緒にブラッシュアップする『笑イザップ』という番組に兄弟が出演することになった。そこには10億円や、マリーマリー、中華兄弟、同期の猫化粧も出ている。

笑イザップでの兄弟の評
M-1で強いコンビは?の小籔さん的回答

 ネタを批評添削する芸人さんは、野田クリスタルさん、小籔さん、ノンスタイル石田さん、ミルクボーイ、スリムクラブといったいろんな方向に個性の強いメンバーである。サブスクなんて死んでも登録するかとか言ってた私のドケチ人格は瞬時に次元の隙間に消え去り、条件反射のようにそのチャンネルに登録することになる。…

 …長くなってきたのでこの辺で終わります。笑イザップのこともっと書きたいので続くと思う。推しへの愛なんていくら語っても語り足りないです。

新宿バッシュでの兄弟とだにるそんMUSASHIさん

 兄弟のネタ動画は↑こちら↑から無料で見れます。6:01〜。同期のボニータとスポスポーツのネタも面白いのでぜひに!

次回につづく!


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