教室内差別構造を壊す


2年前にブログに書いた内容を大幅にリライトしたものである。

何かが変わった

ここ数年、私が取り組んできたことを一言で表すなら“教室内の差別構造を壊す”である。
教室内の差別構造
7~8年前から「学校で何かが変わった」と感じ、5年前から発信を始めた。私が管理職になる決心をしたのも、教室内の差別構造を完全に壊すには、1年や2年では不可能だと思ったからである。
以前は「スクールカーストを壊す」という言い方をしていたが、世間一般で言われるスクールカーストの問題と、私の言いたいことには少しずれがあるので、スクールカーストという言葉は使わないようにした。“子供たちの強さ比べ”という表現をすることもある。

特権的1軍は教員が作る

教諭時代、学級担任として自分の学級内で差別構造を壊すことは、ある程度できるようになった。
小学校において教室内の差別構造がどのようにして作られていくのかが分かったからだ。
子ども達は、様々な場で強さ比べをしている。それに勝ち上がっていくと「1軍」になれるのだが、1軍判定を受けるには児童の内の評価ではなく、教員からのお墨付きが必要だ。
私が実際に目にしたことがあるのは、例えば次のようなケースだ。

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