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豊島区、高野之夫区長の訃報を受けて

つい先ほど、豊島区役所から高野之夫区長がお亡くなりになったとメールが届いた。

ほんの2ヶ月ほど前、区役所でお会いしばかりなのに突然の訃報に唖然としている。

6期に渡り東京都豊島区長を務め、85歳という高齢ながら最後の最後まで現場で職責をまっとうしたことに、職業人として深い感銘を受ける。

私は豊島区において、豊島区長ならびにCIOである副区長の指示のもと、2年に渡って若手デジタルリーダーの育成を任されてきた。急速な高齢化が進む日本の組織において、リーダーと現場若手のデジタルリテラシーの格差は大きい。

私はこの格差を乗り越え、自治体としてのDXを推進するためには「①現場若手が能動的に実践するボトムアップのDX」、「②それを全面的に支援し、組織としてエンパワーするトップダウンのDX」のハイブリッドが必要であると考えた。

若手DXリーダー育成プログラムでは、キックオフにて区長自ら若手に対して豊島区のDXを推進する意志を伝えていただき、最小成果発表では賞状の授与まで実施していただいた。

いま振り返ると、その光景は85歳のリーダーと20代〜30代の若手リーダーがデジタル・ディバイドを越えて手を取り合いDXに立ち向かう象徴のように感じられて胸が熱くなる。

豊島区役所が抱えるデジタル化の課題は、日本型組織や社会が抱える問題の典型でもある。

来年度も若手DXリーダーの育成プログラムは継続になると伺った。私も微力ながら高野之夫というリーダーが掲げた自治体デジタル化の意志を汲み、その一助となれるように尽力していきたい。

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