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僕が思う「2浪」の実態

皆さんの周りには人口の10%もいかなそうな「めっちゃ希少な人」はいるでしょうか。
左利きかつAB型の人、親戚以外同じ名字がいないって人…あげたらいろいろ出てきそうですよね。

かくいう僕も「めっちゃ希少な人」に分類されるような経験をして社会人になりました。

それは、テーマにもある通り「2年浪人して大学に進学した」こと。

95年生まれである僕が「社会人3年目です」と話すと必ずびっくりされます。大体留年か留学を想像されるので余計に驚く人もいます。

5月ももうすぐ終わる中、もしかしたらどこかで昔の僕と同じように2年目の浪人期間に突入した人もいると思います。

そんな世の中でも希少な経験をすることになった人や「2浪ってどんな感じなの?」と思ってる人に向けて、2浪経験者の僕が思うことをつらつらと書いていきます。


①成人式には行けない(人もいる)

まず2浪が決まった瞬間これが頭をよぎりました。
頭の中お花畑か!とか言わないでね。笑

20歳になる節目を迎えるにあたって行われる大きな行事。冠婚葬祭の「冠」が意味する行事でもあります。
地域によってはお盆ごろやるところもありますが、多くの地域では毎年お正月から10日くらい過ぎたあたりに行われます。

この時期というのは大学受験を経験した人なら分かると思いますが、何を隠そうセンター試験(今では共通テストと言うみたい)1週間前という受験生にとって超大事な時期なのです。

このタイミングで参加しようものなら無事に大学生になれた友達は絶対心配されます。「だから2浪したんじゃないの」とか絶対言われそうじゃん。笑

「成人式が気になって手がつかない」人は参加してたと聞きましたが僕は怖くて行けませんでした。というか、行く気になれませんでした。
3浪は絶対にしたくなかったことを理由にしてはいたんですけど、仲の良かった友達は連絡すればいつでも会える環境にいました。しかも、大学進学が決まったタイミングで「プチ成人式」という名の同窓会までやってもらえました。

こういうことがあったから成人式に行かなかったことは全然後悔していません。ただ、「成人式」という超ビッグイベントに絶対参加したい!って人は絶対に2浪するべきではないです。成人式に参加したいなら高校の時からしっかり勉強しときなさい。

②1浪よりも孤独


大学にもよるが、2年浪人した人って全体で5%もいないらしい。周りに1人知り合いにいればいい方の超珍しい部類みたいです。

何が言いたいかというと、いざ2年目に入るぞ!って時には周りはほとんど大学生か働いているか、という状況で浪人生活を迎えないといけないんです。

そんな環境だから頼れる人なんてほとんどいません。1浪目の時にワイワイ集まっていた浪人仲間もほぼ大学生になってます。つまり、びっくりするくらい孤独な世界に放り込まれます。

「年下の同級生」とどう対応するか早めに対応できるかもしれませんが、2浪なりたてだと変なプライドが動いてうまく人間関係が作れない人もいると聞いてます。そして余計に孤独へとなっていく…。
自分自身と向き合う時間が増えると思えばそれでいいけど、適度に人と話さないと精神が病むってことだけ伝えておきます。

③変な学歴コンプを拗らせる(場合がある)

浪人全体に言える話だけど、現役の時に行けなかったところにチャレンジするために浪人を選択した人も多いでしょう。
そんな風に「より上へ行きたい」という思考や環境にずっといるといやでもその思考に触れることになります。そして不思議なことに、人って周りの環境に合わせてその思考へと染まっていくんです。

その思考を1年で抜け出せれば良いのですが、2年もいることになると「より上に行きたい」って思考にどっぷり浸かることになります。人によっては気持ちが強すぎて「◯◯大は神!それ以外は大学じゃない!」と叫ぶ学歴コンプレックスを拗らせる人も出てきます。友達にいました。

大学は入った後どう頑張るかで人生変わってくるものだと僕は思っています。「レベルの高いところにいけばそれだけ優秀な人がいる!」という考えもありますが、「◯◯大生」という肩書きに溺れてると意味を成してこないと思うんです。

ただ、2年も浪人するとそこが分からなくなってしまいます。しかも、遊んでばっかの大学生をディスって「こいつらよりは上に行く」とか言い始める人もいます。僕もそうでした。笑

勉強しかやることがない分、ある意味視野が狭まってしまうのでしょう。僕も一時期そうなりかけた時期があったが、大学に入ってそれなりに楽しんじゃったらあんまり気にならなくなりました。
「置かれた場所でどう輝くか」を考えられるかどうかでこの考えは変わってきそうなのでこれ以上は話さないでおきますね。

2浪してでも大学に行きたかったのか

そもそも僕がなぜ2浪したのか。それは「教員としての箔をつけたかった」からと「国立大学に行きたかった」から。

せっかく行くなら教員としての専門知識を学べるところが良かった。そして、学費があまりかからない国立大学に行きたかった。たまたま自分の近所に2,3個国立大学があった環境だったのと、両親からの「家計が厳しい」というプレッシャーがあったからだった。

結果的に当時第一志望としていた大学には合格しなかったが、それでも楽しく過ごすことが出来ました。ただ、その大学は高校の時から私立大学を志望していれば現役、もしくは1浪で手が届きそうな大学であったんですよね。

2浪したことは決して後悔していません。受験期間はそれなりに楽しくやってはいたし、受験を通して「大学生で本気でやりたいこと」とは何か考えるようにもなりました。その結果、教員にはなったもののすぐに退職してシンガーソングライターを目指そうとしています。

金銭面で大きく家族には迷惑をかけてしまいましたがその分全力で人生を楽しんでます。そして、いつかは恩返しができるようなことが出来るように日々精進していきたいですね。

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