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正しすぎて不機嫌な人

イライラしやすい人や、周りにストレスをまき散らしやすい人の中には、「正しさ」の扱い方が下手な人がいます。

完璧主義に陥ってしまって、

自分が「正しい」と思うことは、いつでも、どこでも、誰でも、「必ず守るべき」と思ってしまうのです。

「たまにはできなくてもいい」
「できない人がいてもしょうがない」
「人それぞれに事情がある」

というような、幅を持った考え方ができないんですね。


このような人たちにとって、社会は許せない人だらけになります。

だから、しょっちゅう不機嫌になったり、他人を非難したりするので、一緒にいる周りの人たちも、何となく居心地が悪くなります。

ですが私は、こういう人たちが悪い、と言いたいわけではありません。

こういう人たちには、こういう人たちなりの考え方や感覚、または事情があるのだと思います。


ただ、社会にはたくさんの正しさがあり、その時々で優先すべき正しさは、人によって異なります。

人を縛ることができるのは法律だけですから、法律で定められた以外の行動は、自分がどんなに「正しい」と思っていても、人に強制することができませんし、

何を正しいと思うかは、「思想・良心の自由」が憲法で定められているように、それぞれの自由ですから尊重するしかありません。

自分が考える正しさに反する振る舞いをする人がいたとしても、その人が自由にそれを選択する権利を尊重できると良いと思います。

もちろん、これも一つの考えでしかなく、絶対に正しいわけではありません。


自分の正しさを微塵も疑わずに、他人を正そうとしている人たちを見ると、ちょっと悲しい気持ちになりますが、

私はそんな人たちのあり方も尊重しつつ、ちょっと離れたところから、優しく見守るようにしています。

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