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『ジョン・レノン 失われた週末』

ジョン・レノン 失われた週末』観て来ました。これはジョンとヨーコのパーソナル・アシスタントだったメイ・パン(以下メイ)の自伝的内容ですが、日本タイトルにも原題にも彼女の名前は出て来ません。

映画を宣伝するにはジョン・レノンを全面に出さないといけないのか…。

でも、良かったです!
少し前にAppleTV+で観た『ジョン・レノン 審理なき殺人事件』が余りにも救われない、後味の悪い内容だったのですが、これは素直に感動しました。

まず、これはメイ側から描かれているので、オノ・ヨーコには分が悪い(苦笑)。オノ・ヨーコ、完全に悪者です。でもそんな事より、いかにジョンが充実した音楽活動やってたのかを再認識。ポールはもちろん、ミックやボウイ、ニルソン、キース・ムーンらと毎夜のように騒いで、実に楽しそうな日々。パーリー・ピーポーと化してます。全然失われてない(笑)。そしてシンシアやジュリアンとも、この時期だからこそ再会出来てる。この映画はジュリアンがかなり協力したそう。色々複雑な思いだっただろうけど、ジュリアンにとってジョンは、紛れもなくお父さんだもんね。ずっと会いたかっただろうし。メイはジュリアンがジョンと再会出来るよう調整役になったそうで、それを嬉しく思っているようです。最後にジュリアンとメイがハグ、肩を寄せ合って歩くシーンは泣けます。

また、新たな発見ありました。
ジョンはヨーコと別居〜そのままLAに飛びメイ・パンと暮らし始めた〜NYでのエルトン・ジョンのコンサートでヨーコと再会しダコダに戻った〜と思っていましたが、この映画によると時系列はこうでした。

・ヨーコがメイにジョンと暮らすよう指示。
・メイは元々レノン夫妻の秘書をしており、NY に居た。まず、家を出たジョンはメイとNYで暮らす。
・その後2人はLAへ。いわゆる「失われた週末」とこれまで語られて来たのはLAでの生活ですね。
・ニルソンやキース・ムーンらと毎夜のようにパーティ三昧。同時にレコーディングも精力的にこなす。
・ポールと再会。最後となった2人の写真を撮ったのもメイでした。今では有名になったこのショットですね。2人はセッションもやってます。

John and Paul
last shot

・ジュリアンや元嫁のシンシアとも再会。またリンゴ、ミックやボウイとも会い、ヨーコとの生活では出来なかった社交的な(笑)日々。
・いったん、NYに2人は戻る。
・エルトン・ジョンのコンサートに飛び入り。その楽屋でヨーコと再会。しかしすぐには戻らない。
・なんだかんだあってヨーコとヨリを戻す。
・その後もメイに連絡してた。


それより何より、僕が一番驚いたのはビートルズ解散書類にサインするメンバーの映像と写真が残されていた事。あそこでFAB4は終わったのだ。切なかった。

my note #92

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