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【臨床日記】術後のフォローは予防視点が必要

子どもの頃の交通事故で脚長差が出たという方を見させてもらいました。
いつも思うことです。
担当の医師や理学療法士などが、医療で関わっていた時に、どこまで長期的な視点を持って関わっていたのかなと。

自分も10年間病院勤務だったので、振り返って自責の念を持つ問題です。
病院では、退院すれば終わりという感覚があります。
クリニックでは、期限が来たら終わりという感覚があります。
でも、人生は死ぬまでですから、終わりは一時的なピリオドでしかありません。

ある意味で、終了とは医療サイドの勝手なシステム上の都合です。
特に、術後などの場合は、脚長差や可動域制限など今までとは違う新しい自分と付き合っていかなければいけない状態です。
多くの場合は、コンディショニングが必要です。

先日の方も、脚長差の代償によって腰部側弯や股関節の可動制限、筋力の左右差が出ていました。
脚長差は完全に補正することは難しかったので、代償による負担を取り除くためのコンディショニングとしての体操が必須でした。

もちろん、病院では指導されていませんでした。
長期的な視点でのフォローがないのです。

僕も、そこまで考えて関わっていたかなぁと思うと、脚長差なんて気にもしてませんでした。
代償とバランスを取るためのコンディショニングという考え方もありませんでした。

反省しかありません、、、。
だからこそ、今予防の業界で働いている感覚をできるだけ伝えたいなと。

僕のところには、病院に通っていたのですがとか、病院に通っていますという方も多くきます。

そこで気になることは、、、。

  • 長期的な視点でのコンディショニング法の必要性の説明並びに具体的な指導がない。

  • 体操や運動を何のためにするのかの説明がない。

  • 医療終了後のフォロー体制がない

この逆ができたらきっと患者さんは幸せなのだろうなろうなと。
今後どのようなことが予想されるのか。
どうやって新しい自分と付き合っていけばいいのか。

予防と医療はかけ離れているべきではなく、医療従事者が予防の視点を持つことでさらにいいサービスが提供できるはずです。

この11日に外部主催でセラピスト向けに予防の講座を行います。
よかったら参加してみて下さい。

少しでも予防の概念が広まるように活動していきます。
患者のために。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。