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【臨床日記】エクササイズを指導してるセラピストに聞きたい、あなたは毎日そのエクササイズをしているのですか?

クリニックで運動、エクササイズを指導されたと言って来店される方は多いです。
僕ももちろん、指導することもあります。
でもですね、対症療法としてのエクササイズは基本指導しません。
偏りの補正だとか、コンディショニングが必要という場合に限ります。

対症療法ではないということは、原因療法的には、原因が明確でその改善が必要であって、そのためにエクササイズが必要なら行います。

何を言っているかというと、どこかの筋肉が弱いから鍛えましょうという短絡的なエクササイズの指導はしないということです。
先日いらした方は、sway backなのに股関節の伸展ストレッチを指導されてました。
意味分かりません。

大殿筋の筋トレも指導されていました。
確かに大殿筋の筋緊張は低下していましたが、それはsway backであれば当たり前で、筋力低下ではなく、筋出力不全の状態なだけです。
歩けてますし、スクワットもできます。

余りにも何も考えなしに運動やエクササイズを指導しているセラピストが多い。
いい加減にして欲しい。
ぜひそういう指導をしているセラピストに聞きたい、

「患者さんに指導しているエクササイズをあなたは毎日してるのですか?」

問い

患者さんにはいつまで行うように言っていますか?
死ぬまでですか?
そもそもなぜ筋力低下になったかを説明していますか?

理由のない筋力低下は難病か廃用症候群です。

エクササイズを指導するにあたっては、なぜそのエクササイズが必要なのか、またどうして機能障害が起こったのかの原因をしっかりと説明して下さい。
それができないなら指導すべきではりません。

闇雲に対症療法として、筋力が低下してるであろう部分の筋トレ、そして硬そうな部分へのストレッチ、、、。
これ余りにも時代遅れですから。
24年前の僕の新人の頃と変わってない、、、。

今は1999年じゃなく、2023年です。

対症療法は、病院での術後のアプローチとして発展してきました。
しかし、保存療法には向いていません。
保存には機能障害の背景を見て習慣の中の原因を見つける必要性があります。
そのための問診や姿勢評価、歩行評価などが必要です。
知らないのなら学びましょう。

意味のない指導で、医療保険の無駄を作らないように。

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