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【マガジン】ヒトとしてみるか人間としてみるか

今読んでる本は「大地の5億年」という土の専門家の本です。

46億年の地球の歴史上、人類が現れたのは400万年前。
46億年を1年として考えたら大晦日の夜11時です、、、。

社会や経済、文化、文明を持っているのが人間です。
人間社会ですね。
その中で人間関係が成り立ち、マネーゲームが繰り広げられ、環境問題や戦争などがあります。
人間として複雑な社会を構成したからこそ、それぞれに問題が常に噴出し、それを分析したり解決したりするために学問ができました。

学問によって学校ができ、そしてまた教える立場の教員ができます。
経済も然りで、お金という便利な道具が開発されると会社ができ、社長と従業員、そして会計、銀行などができ、またその制度を潤滑に行うために経理、会計、法律などが構成されました。

今僕らが直面している多くの問題は、人間が作り上げた社会という虚構の世界の中での文脈です。
この世界に入っていないその他の動物にはまるで関係のないものです。

しかし、同時に自然という生命の文脈も存在し(こちらの方が本来の世界なのですが)、空気や水、太陽光そして土など物質的、生物的な世界で、すべての生き物から無機物まで宇宙規模で関わり合っている虚構ではないリアルな世界です。

そして、虚構の政界の恐ろしいのは、虚構がリアルを凌駕しようとしていることです。
つまり、人間の思い描いた世界を作ることで、環境問題が生じているように、戦争もまた強烈な環境破壊ですし、多くの生物が絶滅させられているのもまた、人間の作った世界による部分が大きいのです。
このままいけば、人間はよく例えられるように、身体の中の癌細胞のように地球を破壊して終わるのでしょう。
それか、地球はそれでも人類が破滅するまでじっと耐え、人類滅亡後にまた新しい生命が地球の覇者となるのを俯瞰し、地球としての客観的立場を貫くのでしょう。

生物的な視点から見たヒト(ホモサピエンス)と、社会的文化的な文脈での人間と、どちらの視点も重要であり、かつどちらの視点からも世界を俯瞰できることが重要なのだろうと感じています。
それは、多くの社会課題を考える時も、ヒトという生物的特徴から分析ができるからです。
文学的に、倫理的にいくら理想を語ったとしても、所詮サルの延長上の生物です。
著名人の不倫を見ても高尚なはずの宗教者や政治家の欲まみれを見てもよく分かります。
「たかが」と「されど」を上手に使い分けることで、この世界に生きる我々をできるだけクリアに理解することができるのではないかと思っています。

今回は、少し哲学的になるかも知れませんが、「ヒトとして」かつ「人間として」生きることを二重世界という僕の最近トピックな視点から若干考察してみたいと思います。

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外ではあまり話すことのない僕のこだわりや仕事術、まとめ術などをここだけでお伝えしていきます。臨床20年、独立して10年の試行錯誤のリアルな経験談をお伝えします。

ヨガ・ピラティスインストラクター、理学療法士、温泉利用指導者、株式会社の代表取締役など様々な立場で、色々なことをしている中村尚人の、考え方…

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