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【日記】都市と土地

アフォーダンス理論や自然選択、環境適応の観点からは、ヒトは環境に適応して生きてきたと言えます。
寒い地域、南国、高温多湿、乾燥地帯など、、、。
その土地に適応した文化を作り、その土地と共に生きてきました。

都市は脳が作り上げた仮想空間ですから、土地という環境的な因子を排除した人工的な空間でありシステムです。

そこでは、温度や湿度は管理され、服装や文化も標準化という土地とは関係のないもので成り立つようにできています。
ですから、どの都市に行ってもGUでありGAP でありユニクロなわけです。
食べ物もマクドナルドでありKFCでありスタバなのでしょう。

このような標準化されたものの多くは、グローバル企業であり、標準化された都市において、これまた標準化されたサービスを提供することで想定外のことが起こらないように、ノイズが起こらないように管理された人工的システムとして、同じ質の機能を有します。

しかし、土地に同じという性質はなく、寒いといっても風が強いのか、氷河があるのか、海なのか山なのか同じ寒い土地などというものは存在しません。
だから土地に根ざした生き方には多様性があり、独特の文化が存在します。
方言はその典型であり、標準語というものは人工的な制御システムであり、方言が土地に根ざした最適化したコミュニケーションだともいえます。

僕自身、新潟という地方育ちでありながら、今は標準化された東京という都市に住んでいる身として、この人工的な世界と土地に根ざした世界の違いを感じています。
本来は東京といっても江戸っ子という特異性がありますので、都市の中にも地域がらは残っていますが、どれも近代の都市化によって相当薄くなっていると思います。

自分という確固たる存在を感じるためには、土地に根ざした生き方が必要なのかもしれません。
先住民がそうであるように、土地はヒトに魂を与えてくれているような気がしています。
ラグビーW杯のオールブラックスのハカ。
この方々は、土地に根ざしているのでしょう。

NZにも都市化され標準化されたところもあると思いますが、羊の方が人よりも多い国らしいですから、まだまだ土地とヒトの関係が近いのかなと想像します。

沖縄の三線しかり、土地に根ざした文化や人々のアイディンティティを見ると、健全なホモサピエンスのあり方を見つけるヒントがあるように思います。
人工的な仮想世界を現実化し、マネーゲームで世界を支配してるような輩から、ホモサピエンスはそろそろ対抗しないといけないのではないでしょうか。

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