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建築旅行記④

今回は東京都台東区上野公園にある国立西洋美術館について思ったことを述べる。 国立西洋美術館といえば、建築の三大巨匠の1人として知られるル・コルビュジエが設計しており、世界遺産に登録されていることで有名だ。 私はル・コルビュジエが三大巨匠だということは知っていたが実際に建物を訪れたことはなく、今回が初めてであった。私は、地域性がなく、合理性を重視するモダニズム建築が好きではない。私にとってコルビュジエは近代建築の5原則を提唱し、新しい建築様式を生み出したことに興味があり、設

    • 建築旅行記③(霧島アートの森)

      今回は、鹿児島県霧島市にある霧島アートの森について思ったことを述べていく。 鹿児島県北部の湧水町、栗野岳中腹に位置する霧島アートの森は、自然とアートの感じることのできる野外美術館である。 ここには、アートと自然、人々が創り出す幻想的な空間があった。 敷地全体でアートと自然を感じられるようになっているこの美術館は、最初に草間彌生さんの作った花が出迎える。そして、美しい木々を進んでいくと、早川邦彦さん設計のアートホールが姿を表す。この箱状の建築は、透明性があり、外部と内部を曖

      • 建築旅行記②(禅と庭のミュージアム)

        前回同様、旅行を通して見てきた建築作品を私なりの感想で日本的だと思った部分を述べていく。 今回は、広島県福山市の山の中にひっそりと建つ、禅と庭のミュージアムに訪れた際の感想を述べる。 禅と庭のミュージアムは禅とはなにかを感じるための場所となっている。静かな空間で禅を楽しむ空間や、食や風呂といった日常的な体験に禅の要素を取り込み、禅を感じることができるようになっている。そもそも、「禅」とは世界的に注目されおり、最近ではよく本やインターネットを通して目にする。 なぜ、ここまで

        • 建築旅行記①(夢舞台)

          今回は趣味の一環として建築旅行に行った際に知識のない私なりに感じたことをまとめる。 まず、日本には民家や神社、茶室と行った独自の建築が存在する。私が建築に興味を持ち始めたのは、これら日本独自の自然に溶け込むような土着的建築やひっそりと佇む建築に魅了されたことがきっかけだ。現代建築においても土着的なものやひっそと佇むものに興味がある。 明治以降、多くの西洋文化が流れこみ、建築は西洋に似せたものとなっていく。しかし、国立代々木競技場を設計した日本の巨匠とも言える丹下健三さんは

        建築旅行記④

          歴史を学ぶ意義を知る

          現在、大学4年生となり、一通り建築学を学んだ上で、歴史を学ぶことは重要であることに気づいたので、その考えをまとめる。 そもそも、私は歴史を学ぶ重要性を理解していなかった。なぜ人は歴史を学ばなければいけないのか、歴史よりも今を知ることのほうが大事なのではないかと思っていた。全く興味がなかったわけではなかったが、最近になって歴史を学んでこなかった自分に後悔している。そう思わせてくれたのも建築を学びだしてからだ。歴史を学ぶ意義のきっかけとなったことを書いていく。 私は建物が好きで

          歴史を学ぶ意義を知る

          今、建築に思うこと

          大学4年でまだまだ未熟な自分が現段階で思う建築(特に設計)についての考えをまとめる。 初めに述べたいことは、当たり前であるが、建築の捉え方は多様であるということだ。。建築家の講演会や講評会を聞いていると、全く異なる意見を述べることがよくある。もっと言えば、教授と建築家でも意見が異なり、同じ授業をとる学生同士でも異なる。そして建築を学んでいない一般の方々でも意見が異なる、いわば、答えがないものこそが建築であるなとつくづく思う。 今回はその中でもその中の建築設計について思ったこ

          今、建築に思うこと

          考えを整理するデスクトップ

          こんにちは、 現在大学4年で建築を学んでいます。 日々の生活の中で生じる様々な考えをまとめるためのデクストップ的なものになれば良いなと思います。 noteを始めようと思ったきっかけは、整理のつかない考えをまとめようと思ったからです。ある方が「常に思考し続けることが大切である」と言っていました。しかし、日々考えれば考えるほど、頭での整理が難しくなっていきました。過去の自分の考えと現在の自分の考えを照らし合わせながら新たな考えが生まれるときもあります。「常に思考」をコンセプトに、

          考えを整理するデスクトップ