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諦めなければ終わらないという話②

待ちに待ったJCL開幕戦。
富士クリテリウムがあったが、ロードレースは個人としても今年初参加となった。

前日は那須にさいたまの選手も集結し、皆ブラーゼンの合宿所で泊まった。
2015年に自分が那須に来た時は2年間住んだ場所で、那須の合宿所はそれなりに思い出もある場所である。
夜は真理監督も合宿所に来て、皆んなでレースに向けたミーティングを行った。
2017年ぶりのこの雰囲気はどこか懐かしくも新鮮に感じる不思議な気持ちになった。

チームの勝利の為、これからの若者の為、そして自分の為にもまたここから勝利を目指したい。
2018年にチーム右京に移籍して5シーズン、たくさんチームの勝利を見てきたし、チームメイトと勝利の喜びを分かち合ってきた。
昨年なんか自分が出場した日本のUCIレースはチームメイトが全部勝ってるし。。。
しかし、個人として2017年以来、勝利からは遠ざかっている。
自分も勝ちたい。
そしてこのチームでも、チームメイトに勝って欲しい。

レースの朝。
富士の前日は数時間しか寝れない緊張ぶりであったが、今回はぐっすりと眠れた。笑
カーテンを開けると外は暗く、どんよりとした寒空が広がっていた。
那須で朝食を食べ、出発。
強くはないが、普通に雨で寒い。

会場に着き、着替えてチームプレゼンへ。

サンブレイブポーズ募集中

かなり寒く感じ、割と早めにホットオイルを塗りたくる。後のことはしらない。お風呂はきっとオイルの刺激で痛くて入れないだろう。塗った事ある方は経験あるかもしれないが、塗りたくるとシャワーも浴びれないくらい痛い。人によるのかな?
塗りたくる意味があるのかというと正直微妙。
でももう富士の恐怖があったのでこれでもかというくらいに塗りたくった。笑
富士は対処が甘かったのでしっかりと雨対策をしていく。
アップで体を温める。

本当にこの日は寒かった‥

なんやかんやしてると割と体感的にすぐにレーススタート時刻になった。
栃木のチームという事で、最前列に並ぶ。
レーススタート。

サンブレイブジャージでの初レース

前半にあまり脚を使いすぎないように全体を見ながらアタックを見て、程よい位置で走る。
レースのメンバー的には広島のベンとカーターに行かれるとやはり怖い。というか初戦でどう出てくるか他のチームも含めてだけどめちゃ気になる。

身体の調子は、火曜日水曜日の時に感じた悪さは特に感じず、そこは安心できたし良かった。
さて、流石に簡単に逃げは決まらなそうだなとか考えてたらブレーキがおかしい。。。
レバーが戻らない。ずっとブレーキがかかっている状態。
(先に言っておくがメカのせいとかでは無い。
メカトラではあるが、このトラブルを対処する為には新品のレバーに交換するしかなかったような感じである)

マジかよ‥なぜこのタイミングで‥

流石にこの状態で乗り続けるのはきついのでチームカーを呼び、スペアバイクに乗り換える。

スペアバイク。久々リムブレーキはコーナーちょっと怖かった笑

機材的な問題で、自分に完璧にあってるスペアバイクがまだなく、乗れなくはないもののポジション的に腕は伸びてるし、ハンドルも高いしサドルもやっぱり微妙に合わない状態で正直厳しい。繋ぎで乗るならまだしも、これゴールまで乗れるか?っと若干考える。
こういう時に限ってスペアバイクを使うことになる。なぜかそういうもの‥
追走開始するが、なんやかんや気持ち的にかなり厳しい状態であった。
数えきれないくらいにはレースを降りようかと考えてしまっていた。
腰もかなり痛みがでてきて、チームカーに「ちょっとこれでは厳しい」と言いかけるが、思い踏みとどまる。
チーム合宿の皆んなとの練習の日々や、スターティングパーティーで応援の言葉を頂いた方々、日頃から応援くださってる方々の顔が頭に浮かび、
「いや、おれは何を考えてるねん。そもそも降りるてなんやねん!降りるのはいつでも降りれるやないか。真理監督も諦めてないし、そもそも諦めるてなんやねん!」

ダメな自分に気合いを入れ直し集中して追走する。
行けるとこまで。
ダメならダメでいいじゃないか。
自分からレースを降りる意味も理由もそんなものはない。
次に繋げるために。
明日のために!
(あしたのジョーの白木さんの言葉を少しおもいだす。)

2019年の怪我で医師に自転車乗るのはこの先厳しいと言われた。
しかし一度も諦めた事は無かったし、復帰できると信じていた。
もしかしたら、もう乗れないと言われた自分自身に対して現実逃避して認めたく無かっただけかもしれない。
けれど復帰までの間、諦める事などした事はなかった。
諦めたら全てが終わるから。
諦めるのは自分のそれまでの努力も、支えてくれた人達、関わってきた人の全てを無にする行為である。

頑張っていた過去の自分を久々に思い出した。
復帰してから何か大切な事をいつの間にか忘れてしまっていたんかな。
あの時の辛かった不安や痛み等に比べれば、ポジション合ってないなんてどうって事もないし、腰の痛みなんてたかがしれてる笑
なんてったって自転車にこうして乗れてレースを走れているじゃないか。

と、なんやかんや長々と書いたけれど結果としては9位となんとかシングルリザルトではあるものの、誇れる成績ではない。

集団になんとか追いついたが、勝ち逃げ?ラストで逃げからカーター選手が単独アタックして逃げ切ったので勝ち逃げと言えるこの逃げに今日は乗りたかったが、集団に追いついた時すでに遅しで逃げが決まったあとであった。
チームの動きとしても、自分の指示に関しても、まだまだ課題があるし、ここからどんどん良い形にしていきたい。

それにしても集団に追いつけて良かった。
たぶんレースの半分くらいは1人で走ってました笑

まだクリテリウムのレポートがある。
チャレンジロードまでに投稿したい苦笑

最後に
過去のnoteを読み返している自分に対しても
「諦めなければなんとかなる!!笑」

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