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NapAntストーリー:我流の課題解決


株式会社Onikle(オニクル)ブランドマネージャーの 大平敦尊と申します。

我々はチーム開発のパフォーマンスを高めるために
ログの収集とその可視化をする開発ツール
NapAnt(ナップアント) をサービスとして提供しています。

NapAntはいままでのプロダクト開発で感じていた

「開発者の日々の業務報告や
開発サイクル改善のためのデータを取るのが大変」

という課題を、Botで自動化したことから始まったプロダクトです。

vision

NapAntはvisionとしてwork smart, not hard を掲げているように
仕事の仕方・価値観を改善することを日々模索しています。

完全フレックスで自由な時間・場所で仕事をすることができる
時間に関係なく、アウトプットでの評価を徹底

これらの特徴的な働き方をはじめ
なぜ我々がwork smart, not hard というビジョンを掲げるのか
この初回の記事で、
創業から今までのストーリーをお伝え出来たら幸いです。

今回は最終のPart 2です。Part1はこちらを確認ください


#イタチごっこの終焉

私たちはプロダクトの開発中に気づいたのです。

エンジニアは開発に時間を割きたい、、、
単に実装するだけでなく、可読性や可用性の高いコードにしたり、
ロバストにしたり。さらにテストもしなきゃいけない。
なんてことを考えていたら、夕方の業務報告の時間には今日何をしたのか、なんてこと忘れるし、几帳面なエンジニアは、
どこまで詳細に書けばいいのかで苦悩する。。。

単純に見える業務報告でも、エンジニアはいろんなことを考えています。
彼らには意外と大きい負担になっているんです。

後でまとめて業務報告を出そう、なんて思ったらアウト。
徐々に頻度は減り、マネージャーへの報告はいずれゼロになります。

自社では報告を怠ることによって
エンジニアチームのタスク完了率は70%を下回り
またお互い進歩状況がわからない状態が続くことによって
相当なダウンタイムが発生しています。

生産性

プロダクトマネージャーは、自分の仕事の 約8割
スプリントの目標設定・タスクの割り当て
・スケジューリング・および進捗管理であり、
別で担当しているAI開発の進捗に支障をきたしていました。

そして前回のブログに書いたようなTrelloなど
様々な策を試しても結果が出ないのであれば
視点を変えて、いっそのことエンジニアも、
自動化すれば負担なく業務報告ができて、
生産性も測れるの
ではないかと考えました。

CTOの鹿間は、弊社が使っているGitHubのリポジトリから
コミット数、プルリクエスト数、マージのログを
開発者ごとに Slack に報告するボットを導入。
その通知には数値だけでなく、コミットの名前も表示されます。
これを導入することによって、
エンジニアは何に取り掛かっているのか

何を終わらせたのか、
どのぐらい時間かかったのかの報告をする必要がなくなりました。

利用方法も簡単、必要な時にSlackでbotにmentionすればよいだけです。
プロジェクトマネージャーも当たり前ですが、
一々報告を待たずにタスクの割り当てやスケジューリング等の仕事を
円滑にできるようになりました。

#結果

Slack Botを実装することで、
プロジェクト マネージャーの作業は60%も減ることなりました。
鹿間は他のタスクに時間を費やすことができるようになりました。
特に組織の業務効率化できそうな部分に着目し、
その部分をツールで補うことにリソースを集中できるようになったのは
非常に大きな成果でした。

結果、スプリントのタスクの完了率も 80% に増加しました
エンジニアはSlack Botでいままで面倒だった業務報告が消え、
開発に集中できるようになりました。
また、いままでの業務報告では無視されていた、
見落としていた細かい修正なども可視化されるようになりました。
今後は、このデータを人事評価にも活かしていきたいと考えています。
私たちは自動化に導入することによって、
チームの効率が大幅に向上したのです。

#ピボット

社内の業務改善が1つ成功したところで、
会社のことを振り返ってみると、、、

以前取り組んでいた論文のレコメンドサービスは愛されていませんでした。
結論として私たちが立てた仮説は
研究者の間で共感されていなかったのです。

この時点で、別のサービスへのピボットを検討し始めました。
ピボットするにあたって、さまざまな企業へのインタビューをすると、
エンジニアチームの生産性を測るのが難しいという
共通の課題がある事が浮き彫りになりました。

エンジニアチームの生産性を測ることは
パフォーマンスのレビューや計画に不可欠でありますが
現在妥当なソリューションがないと思います。

ここで気づいたです。私たちの社内ツールが他の企業に役立つかもしれないと、、、


今現在、エンジニアの生産性を評価するプロセスを
自動化するソリューションはたしかにあります。
しかしその基盤を整えるのは
データエンジニアを一人雇う以上のコストが掛かります。


我々は、この点にペインを見い出し、
これを軸にサービスの開発を新しく始めるつもりです。

NapAntは評価プロセスを自動化する
費用対効果の高いソリューションを提供することによって
チームの生産性を可視化して開発者に力を与えることに努めます。

次回の更新は来週です!
今後ともよろしくお願いします。


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