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奈良・生駒山上遊園地

山の上の遊園地。牧歌的なイメージを持つだろうか。それとも?

奈良の生駒山上遊園地は、奈良が誇る遊園地である。

生駒というのは山の名前である。生駒山。標高642メートル。奈良と大阪を隔てる山。それは難所中の難所として謳われた山。鬼が住むと言われた山であるっ。

考えてほしい。なぜ山の上に遊園地を作る必要があったのか?このあたり、経営者の心意気というものが透けて見える。

生駒山上遊園地は、奈良の私鉄近畿日本鉄道が母体である。

近鉄は奈良県民の足と覚えて頂きたい。

関西の一私鉄であるが、社名に「日本」と入ってるのがポイントである。つまり、関西一でなく、日本一を目指す心意気のある会社なのであるっ(たぶん)

そんな会社が、遊園地を作ることにした。

沿線にデパートやテーマパークを作るのは、集客の常套手段である。

近鉄はその場所に生駒山を選んだ。

登った時点ですでに高い場所に、さらに高さを誇る遊具を作ればどうなるかー

それはまさに日本一を目指す会社にふさわしい遊具になるだろう。

実際、ここに現存する飛行塔という遊具は、高さ30メートルある。

まさに山頂のそのまた上から、奈良、大阪を見おろすことができる。戦時中は監視塔になったほどだ。

最近は近隣の大型テーマパークに押されがちだけど、新たに「小さい子供がいるファミリー向け」路線を打ち出して成功を収めている。

もしあなたが訪れた際は、ぜひ冒頭の懐かしい「歩きながら音楽が流れる巨大動物シリーズ」も健在なので乗ってみてほしい。


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