公慶上人!!
私達「日本人全員」と関わりのある!? 公慶上人
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平日ではありますが、10月5日(木)東大寺にて公慶上人のお坐像公開があります。
ふだんは秘仏でいらして、お目にかかれる貴重な一日。
この日ツアーもしますので、ぜひお越しいただければと思います。
実は、公慶上人の偉業は、東大寺さんや奈良の為にあった‥のではないのです。
私達日本人全員が関わりがあることなのです。
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公慶上人とは、東大寺大仏殿を復興したかた。
江戸時代に生きて、当時誰もできなかった「大仏さま」と「大仏殿」を今の形にしてくださったかたです。
そのお姿が刻まれた坐像があり、ふだん非公開なのです。
先日別のお寺さまにて、秘仏を拝見してきたのですが(なんともめずらしい「ぶどうを持った薬師如来様(^o^) 」このお話は明日のニコ生で…)
このとき連れに「どうしてヒミツにするの?」と聞かれました。
秘仏が秘仏たるゆえんは、お寺様によって様々だと思います。
大きな説としては、日本に元来ある神様は、元々お姿が見えずヒトの姿をしていないものです。
日本には高貴な方をおそれ敬うために、お顔を見ない、居てもいないようにふるまう、という習慣があります。
絵巻物で神様が登場しても、御簾ごしだったり、後ろを向いていたり、雲がかかったり。
それが仏さまにも採用されて、姿を見せないことで神秘性を高める効果を狙ったことがあるでしょう。
また、その貴重さゆえ、紫外線にあてない、外気にふれさせないことで、保存する目的もあるかもしれません。
今回御開帳の公慶上人のお坐像もふだん秘仏でいらっしゃることにも、きっと意味があるのでしょう。
その理由は明確にされていませんが、公慶上人の一生を考えていくと、その理由がわかるような気がします。
公慶上人のお像をとにかく大切にしたかったのかなと思います。
お像を作るということは、公慶上人その人がそこにいるようなもの。
お上人さまがの偉大さを、そのお人柄を慕う方はたくさんいました。
今公慶上人のことがわかるのは、同時代に生きたお弟子さん、公盛上人が書かせた記録『公慶上人年譜』があるからです。
公慶上人の日常記録なのです!
おかげでこの偉人のことが正確に伝わりました。
そしてこの本には「公慶上人が功をへりくだったために、未詳の部分がある」と書かれています。
この言葉だけでも、公慶上人というかたの人柄がわかりますね。
こんな公慶上人だからこそ、とんでもない事業を成功させました。
本当にえがたいひとだから、そのお像は秘仏にして固く守っているのでは…と想像します。
10月5日(木)に、公慶上人を語りながら東大寺をめぐります。
一言で大仏殿再建といっても、どれだけすごいことだったのか。
そしてこの事実は、すべての日本人に関わりのあることだということを、お伝えしたいと思います。
【日時】2023年 10月5日(木)
14時スタート
16時30頃まで
【参加費】4000円(別途拝観料かかります)
【行程】東大寺ミュージアム→南大門→公慶堂・八幡殿→二月堂→大仏殿(解散)
奈良でガイドをしています。これからもっとあちこち回っておもしろいガイドを提供します。ご支援どうぞお願いいたします。