毎年、必ず寒い18日。

なぜ、毎年2月18日は寒くて雪が降るのだろう。

今日は私の誕生日。自分が子どもを産んでから誕生日は親に感謝する日になった気がする。あんなに大変な思いをして私を生んでくれたんだと。

夫はいつもプレゼントや誕生日のケーキ、食事に気を遣ってくれる。でも、あまり物欲がない私。何が欲しい?と1ヵ月前位から聞かれるのだが、毎年、特にこれが欲しいと言うものがない。

料理がとっても上手な夫なので、おいしいご飯を作ってもらえるだけで幸せ。ところが、今週は低気圧の影響もあるのかあまり体調が良くない。なので、また、元気な時においしいもの食べさせてとお願いした。

友達がいて家族がいて、健康で暖かい家があってもうこれだけで充分幸せ。

この1年を振り返ると、本当にたくさんの出来事があった。去年の今頃は、イギリスへ行く準備で忙しくしていた。3月、イギリスでの楽しい時間の後、帰国した日本は大変なことになっていてそこからオンライン三昧の日々がはじまった。これまでもオンラインを活用した活動を展開していたが今まで対面で行っていたものもすべてオンライン化。とても良い面もあれば毎日毎晩と続くオンライン会議、オンラインイベントに心も体も疲れ果ててしまうことも。

3月から5月にかけては家族みんながこれまでに経験したことのない位濃密な時間を過ごした。最初はペースがつかめずに大変だったが、ある程度ペースがつかめてくるとこれはこれで悪くない。アメリカのホームスクーリングはこんな感じなのだろうか?と思いながら家でできることを、家でしかできないことを、家族で考え過ごした。

そして、きっと、頑張りすぎてしまったのだろう。ゴールデンウィーク明けにまさかの発熱。39度以上の熱が4日以上続いた。当時は、四日間37度5分以上の熱が続いた場合、PC R検査の対象と言う基準があったらしく、4日目に検査を受けることに。
実は、この経験が後に新聞記事となる。

8月は初めて両方の親達とそれぞれ旅行に行った。毎年忙しくしている私たち夫婦にとってある意味コロナのおかげで家族と過ごす時間が増えた。

9月から体制を整え、オンライン活動を展開。全てがはじめての試みのため、スタッフには負担を強いてしまった。しかし、毎回、予想以上に好評をいただき、原動力となった。


そうそう、7月には自身初めてとなる本も出版した。最初は博士論文を出版するために色々と調べていたら今の時代、個人でも簡単に出版ができるシステムがあるということを知り、博士論文よりも先に出版することとなったこの本。とてもコアなテーマだけど、必要としてくれている人の元へ情報を届けられたらと思い執筆した。実際に、本を読んでくださった方々からは勇気をもらった!涙が止まりませんでした!などなど感想を寄せていただいている。今私にできる事は何か、それは経験を言葉として綴り、形に残していくこと。それは、このnoteもそうだし、本もそうだし、論文もそうだ。形として残すことそれが私にできること。

そんなこんなしていたら、今度は、学生時代アルバイトをしていたカフェのオーナーから連絡があり、対談イベントを実施することに。いつも、Facebookなどで活動の様子が見ており、尊敬する先輩の1人にお声掛けをいただけ、とてもうれしかった。

さらに、その時の内容が読売新聞ヨミドクターと言う形で文字として公開された。この記事はYahoo!ニュースにもなり、同じ病気の患者から連絡をいただくことになった。そして、このニュースがきっかけでテレビ取材の依頼が舞い込んだ。

第3波が本格的に到来する直前にテレビの取材が入った。久しぶりの神奈川。コロナになるまでは毎週のように新幹線に乗っていた私。それがこんなにも移動する機会が減るなんて思ってもいなかった。

去年唯一の対面授業と言えば、日本盲導犬協会での障害者心理学の授業だ。その他の大学での講義はすべてオンラインだったので、感染症対策をしっかりしながら対面で授業を行えた事は私にとってもとても良かった。この仕事もそうだが、なんだかんだ人とのご縁でいただく仕事が年々増えているように感じる。どこでどのようなつながりが生まれどのような活動が始まるのか本当に人とのご縁と言うものは不思議なものである。

ありがたいことに既に令和6年度までお仕事を依頼していただいている。このようなご時世の中、先々までお仕事をいただけるというのは本当にありがたいことだ。確かに、思うようにいかないところもないわけではない。しかし、ないものねだりをしていても仕方ない。自分を必要としているところで働ける、これほど幸せなことはない。

窓の外は吹雪だ。私が生まれた日も大雪で大変だったんだと毎年のように聞かされる。本当に大変だったんだなぁと今ならわかる。来年もまたこの寒い18日を元気に迎えられるように、1つ1つ丁寧に取り組んでいきたいと思う。


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