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渋谷ギャラリー巡り(東京都渋谷区・渋谷駅/恵比寿駅)

・OIL by 美術手帖(東京都渋谷区・渋谷駅)
アート情報の信頼できるツールとして、アート好きには御用達の雑誌である美術手帖。長年にわたって国内外のアートを発信し掘り下げてきた雑誌である。その美術手帖のプロデュースしているギャラリーが渋谷PARCOの中にあるギャラリーOILである。

今回は3人のアーティストによるグループ展を開催。写真作品をメインにする竹内太郎、剥製を用いた立体作品をつくるスウェーデンのハンナ・アントンソン、そして日用品のインスタレーションや彫刻を手がける横手太紀によるものである。かなりコンパクトなギャラリーで、カフェと本・雑貨も併設している。トイレはウォシュレット式。

OIL by 美術手帖

・渋谷公園通りギャラリー(東京都渋谷区・渋谷駅)
アール・ブリュットの作品を中心に展示している渋谷公園通りギャラリーでは今回も企画展としてシリーズ展を開催。今回は「Echoこだま返る風景」として、建物や家が立ち並ぶ街の風景を独自の目線で描いた作家たちを紹介している。そのクオリティは正規の美術教育を受けた作家と比べても非常に高いレベルにあり、毎回おとずれるたびに心地よい刺激をもらえる。

スケッチブック数百ページに渡り描かれた電柱と電線の磯野貴之、近未来を思わせる架空の都市を描く古久保憲満、何本ものホッチキスで固定された家を作る後藤拓也、カラーペンで描かれたホテルを描く佐藤慶吾、架空の街並みを絵日記のように黒いペンで描く辻勇二、人間や動物、キャラクターが同居する世界を描く横溝さやか、合計7人の作品が自由に描かれている。トイレは和式と洋式。

渋谷公園通りギャラリー

LIBRAIRIE6/シス書店(東京都渋谷区・恵比寿駅)
宇野亞喜良四谷シモン金子國義細江英公アンドレ・ブルトンハンス・ベルメール…こういったアーティストの名前に親しみを覚えている人であれば、このLIBRAIRIE6は必ず訪れなくてはならないギャラリーの一つである。恵比寿駅の西口からすぐの坂道を上った先にひっそりと佇む耽美の魔窟。シス書店という古本を取り揃えた店とギャラリーとを併設している。

今回は所蔵品を中心にした展示を行なっており、ギャラリーで取り扱っているアーティストの作品が紹介されている。中でも四谷シモンに関しては実物の球体関節人形が展示されていたり、作者本人の手の石膏が残されていたり(これもまた艶めかしい)、その貴重な品々の数々に微熱。おみくじとして篠山紀信が撮影した球体関節人形のブロマイドも販売されている。

奥にはシス書店が併設されている。店舗として謳っている以上あるのは当たり前のはずが、今までに訪れた時にはその存在に全く気づいていなかった。本棚の中には耽美作家の作品が多く販売されており、この一角にも所蔵品が展示されている。目を引いたのは金子國義による人形で、断頭台のような階段と縄による演出が素晴らしい。狭いながらも魅力的な展示がされていることの多いギャラリーである。トイレはなし。

LIBRAIRIE6

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