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銀座ギャラリー巡り(東京都千代田区・中央区)

・丸の内フォトギャラリー(東京都千代田区・東京駅)
新東京ビルにある丸の内フォトギャラリーは同ビルに入っている快晴堂の展開している写真ギャラリー。写真家の佐藤仁重による写真展を中心に主催している。2階にある回廊で作品を展示。東京駅のすぐ近くにありながら人がほぼいないという穴場スポットだったりもする。

丸の内フォトギャラリー

・スパンアートギャラリー(東京都中央区・京橋駅
スパンアートギャラリーでは桑原弘明による個展「Scope」が開催。わずか数センチの箱の中をスコープで覗き込むと幻想的な風景が観られるというもので、箱の上部から照らす照明の位置によって映し出されるものが変化する。とにかく細かくて精巧な造りにため息が出る。巖谷國士や長野まゆみとの共作もある。

スパンアートギャラリー

・四季彩舎(東京都中央区・宝町駅)
四季彩舎では造形作家の金丸悠児による個展「ホシノイノチ」を開催。平面作品と立体作品がいくつか紹介されている。生命の象徴として捉えた動物たちをモチーフに、不思議な形をした生物の姿を捉える。

四季彩舎

・南天子画廊(東京都中央区・京橋駅)
南天子画廊では造形作家で批評家でもある岡﨑乾二郎による個展「頭のうえを何かが」を開催。脳梗塞を発症してからひと月、麻痺する体で描いた作品を展示している。子どもが描いたような初期のドローイングから次第に色をなして行くその移ろいが印象深い。色遣いで示す独特の感性も興味深いところ。

http://www.nantenshi.com/

南天子画廊

・ギャラリー和田(東京都中央区・銀座一丁目駅)
ギャラリー和田では画家の谷川泰宏による個展を開催。「親指姫」「青い鳥」「不思議の国のアリス」「ガリバーの冒険」など、世界中で知られている民話・童話に準えた特徴的なデザインの絵画を中心にして紹介展示している。色遣いが独特で日本画へのアプローチも観られる見応えある作品となっている。

ギャラリー和田

・Gallery Hayashi(東京都中央区・京橋駅)
Gallery Hayashiでは新井碧吉見紫彩による二人展「茫洋/波打つリズム」を開催。どういうテーマで行こうか話し合った際に、ともに舞台での活動や抽象画をモチーフに活動してきた共通項を見出して、それぞれの作風でそれを表現しようとしたもの。彼岸と此岸をテーマに黄色い泉・黄泉をに横たわる川を描いた作品や肉体を内側(動脈の暖色)と外側(静脈の寒色)から描いた作品が印象的。

Gallery Hayashi

・銀座三越ギャラリー(東京都中央区・京橋駅)
ライオン像で知られる銀座三越の7階にある銀座三越ギャラリーでは、スタジオジブリの作品などで知られる井上直久による「イバラードの世界」をモチーフにした絵画展を開催。自身の故郷である茨木市を原風景とした幻想的な世界であるイバラードは行ってみたくなる町である。本人も在廊しており作品制作の場に立ち会うこともできた。気さくな人。

https://www.mistore.jp/store/ginza/shops/living/gallery/shopnews_list/shopnews011.html

・高輪画廊(東京都中央区・京橋駅)
高輪画廊は三岸好太郎と三岸節子の夫妻のほか、二人の子である三岸黄太郎といった画家の作品を中心にして展開している画廊。今回は先日おしくも亡くなった洋画家の佐野ぬいを中心にしたヴェロン會展を開催。三岸節子と三岸黄太郎の作品も一緒に展示している。

高輪画廊


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