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新幹線博物館(東京都国分寺市・国立駅)

日本の鉄道において欠かせない存在となっている新幹線。全国を跨ぐ路線として代表的な特急列車である。今や人々の遠方への交通手段として根強い人気を誇る新幹線を記念した博物館がなんと国分寺市にある。国立駅から北進した光町の一角にあるひかりプラザに隣接するかたちで、先頭車両をそのまま展示室として活用しているものである。

新幹線博物館は現在JRで運行されている型式のものとは違う可愛い団子鼻の、951形の試験車両を丸ごと展示室にしており、運転席へも入って実際に操作することができる(もちろん動かない)。

それじゃ出発ヨウポッポウ

展示室の中には当時の座席が休憩ベンチとして使われている他、新幹線で使われてきた什器や実際に新幹線などの車両を走らせることのできるジオラマがある。興味深いのは風洞実験で使用されていた木製の車両で、その特徴的なフォルムはこういった実験の賜物と言える。

風洞実験の資料とかいろいろあります

ちなみにこの博物館のある光町は元々は平兵衛新田という地名だったものを、新幹線「ひかり」にあやかって町名変更されたという歴史をもっている。現在は道路を挟んだ向かい側に鉄道総合研究所があり、鉄道技術に関する研究開発や調査を担っており、ここから世界初となった技術開発も生まれているという。

なんてかわいいんだ

また、新幹線博物館の入っている敷地ひかりプラザの1階にも新幹線に関する展示室がある。新幹線ができるまでの歴史をパネル展示しており、欧米に遅れて電車を導入してから世界初の高速鉄道になるまでの人々の努力が垣間見える。こちらの展示室でも中央のジオラマにある電車を動かすことができるという。なお、試しに押してみたら稼働しなかった。トイレはひかりプラザの中にあってウォシュレット式。

ひかりプラザの展示室 シンプルだが情報量がアツい

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