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東京オペラシティアートギャラリー(東京都新宿区・初台駅 川内倫子展)

東京オペラシティアートギャラリーでは川内倫子展を開催している。日常生活を切り取りながら、そこに内在する生と死についてをテーマに数多くの写真集を出している写真家である。

その写真は鮮やかでいわゆる「映える」風味でもあるため見学者も割と若い層が多い。今回の展覧会は写真撮影もできるということで、まさに「映え」の連鎖とも言えるかもしれない。会場はいくつかのカテゴリに分けられ、部屋ごとにテーマが決められてつながっている。撮影した写真作品をそのまま壁に掛けて展示するだけではなく、インスタレーションのように布などで覆った演出も印象的。壁一面や床に映像を流し込んだ作品などはインパクトも強く、何度か訪れたこちらのアートギャラリーの展示会でも最も見学者が多いように感じる。

布でつくられたトンネル

階段を上った階ではアートギャラリーの収蔵品を紹介している寺田コレクションの常設展。こちらでは今回は連作版画の魅力と題して舟越桂李禹煥相笠昌義らの作品を展示している。中でも注目なのは川瀬巴水で、大人気の『東京二十景』から『馬込の月』をはじめとした鮮やかな色彩の版画を展示。しっかりとパートナーである版元の渡邊庄三郎の捺印もされている。新進気鋭のアーティストからは䑓原蓉子の羊毛作品を展示している。トイレはウォシュレット式。

寺田コレクションは安定してクオリティが高いので安心


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