渋谷ヒカリエの８階には複数のギャラリーがあり、そのいくつかは期間を定めて展示会が行なわれている。また、常設として川本喜八郎人形ギャラリーがあり、こちらは期間の関係なくいつでも見ることができる。

川本喜八郎はNHKの人形劇を中心に心血を注いだ人形作家。長野県にも記念館がある。主に扱っていた平家物語と三國志という二つの物語にまつわる登場人物を展示している。人物の表情、態度などがわかるような細工を各所に施している。実際にどういった動きをさせるのか、どういう操作をするのかといった紹介映像もあり、これで入場料がないというのは大したものである。常駐スタッフもいない。ただし撮影は不可。

他には個人が月極でレンタルボックス１個分のスペースを借り、そこに好きな本を並べて販売する、というハンドメイドなどでよく使われる手法を巧妙につかった「渋谷◯◯書店」や、都道府県に特化した商業デザインのイベントが開催されている。ヒカリエというとショッピング目的にどうしてもなってしまうけれど、アートとオシャレの境目を模索しながら奮闘している様子が感じられる。フロアーのトイレはウォシュレット式。