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寺田倉庫G1ビル(東京都品川区・天王洲アイル駅/ゴッホ・アライブ展)

寺田倉庫G1ビルでは、「ゴッホ・アライブ」展を開催。全国で開催されてきたこちらの体験型展示、東京での開催も最終盤を迎えてギリギリで駆け込み鑑賞することに。こちらはゴッホの作品を通して作家の精神に触れたりする従来の展示方法とは少し毛色が違い、ゴッホの絵の中に入り込む、といった没入型の体験をすることがメインとなっている。

受付の2階をすぎて展示室のある5階へはエレベータで上がる形になる。寺田倉庫が運営する施設だけあって、倉庫ならではのやや広めのエレベータになっている。エレベータで5階へ辿り着いた最初の展示室ではパネル展示を中心にして、パリへ進出してあたりからの作品を紹介している。この展示室でのメインどころとなるのは『アルルの寝室』だろうか。ゴーガンと住むための部屋としてゴッホ好きの中では有名な部屋、部屋の中にも立ち入ることができる。

アルルの寝室 中に入れます

最初の展示室を過ぎて暗幕の向こう側に広がる展示室が今回の主要な展示。広大な空間の中に巨大なモニタが何台も配置され、さらに床にも映像が映し出されてそれらはそれぞれ異なる映像だったりで見どころが目移りが激しくなる。映像と連動してエリック・サティなどクラシック音楽が流れ、さらに匂いによる演出でゴッホの生涯とそれに伴う作品が矢継ぎ早に紹介される。館内は大人が多めかと思いきや割と子供連れも多く、子供だと退屈しがちだろうミュージアム体験としてはわかりやすい部類になるのかもしれない。

巨大なスクリーンが至る所に

オランダ時代からパリ進出を経て、浮世絵への憧れ、カフェやサロンでの交流、やがて南仏のアルルやサン=レミへ向かい、オーヴェル=シュル=オワーズへ辿り着くまでが章立てされて紹介され、それぞれの時代における絵画が展開される。生涯を通じて人物像が極端に少ないのがなんともいえない。やはり人付き合いが得意ではなかったのだろう、と勝手に推測する。

黄色い光と キャンバスの向日葵
黄色い光と キャンバスの糸杉
黄色い光と キャンバス自画像

展示会は最終盤を迎えてかなりの盛況で、人を掻き分けて行かないとなかなか進めなかったりする。広大なフロア内のどこかしらにいれば映像は観ることができるのでベストポジションを見つけることができれば良いかもしれない。映像自体は約40分ほど。全てを録画しようとしている猛者もいたけれど腕が疲れるかもしれない。

最後はリボルバーの銃声

館内は基本的に全て撮影可能となっており、映像の他にも『星月夜』をイメージした鏡張りの部屋、『ひまわり』をイメージした鏡張りの部屋がある。トイレは5階にはなく、2階の受付前にあるのみなので注意が必要。ウォシュレット式。時間指定予約はほぼ完売なものの、当日券も準備されている様子。あと1日。

星月夜をイメージした部屋
向日葵をイメージした部屋 


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