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全部自分たちで創ったルールの中のこと

良いことと悪いこと、正しいことと間違っていること。最近境界線が曖昧な価値観が拡がっています。何が良くて何が正しいのか。ちっちゃい頃から白黒つけたがりな私は、いつも悩んでいます。最近本を読むようになって、この辺の考えがまとまってきました。
今回は、全部自分たちで創ったルールの中のことというテーマでお話します。


良いことや正しいことは、時と場合で変わる

戦争時代は略奪や人殺しは正しいことでしたが、現在は多くの国の法律で犯罪とされています。時代(戦時中or現在)によって正しいことは変わります。
当たり前のことですね。では次のパターン。

宗教上、地球は平らで、太陽が地球の周りを回っているとされていましたが、科学的には、地球は丸く、地球が太陽の周りを回っているとされました。信じるもの(宗教or科学)によって正しいことは変わります。

この”信じるもの”というのが、今回のミソになります。「時と場合」というのは信じるものによって変わる仕組みになっています。


ルールがあるから、良いことや正しいことがある

人類は時と場合によって、良いことや正しいことをルールとして設定してきました。設定するルールは、法律だったり、宗教だったり、科学だったり。
時非科学的なものは信じないという人がいますが、この人は科学というルール(例えば1+1が2だという設定)を信じている状態です。

科学も法律や宗教と同じように、人が作り出したルールに過ぎません。つまり、どんなルールに従うかによって、私たちは良いことと悪いこと・正しいことと間違っていることを仕分けているということです。

『法律』『宗教(神様)』『科学(論理)』などは物質としてどこにも存在していません。ただのルールです。ルールはそれを信じて初めて機能します。


物質として存在しないルール

社会は、人類が創り出してきたルールの塊です。
『法律』『宗教』『科学』と挙げて来ましたが、これだけではありません。全部です。全部と言ってもイメージしにくいと思うので、いくつか意外だと思われる例を挙げてみます。

・会社
オフィスは存在しても、会社はただのルール(設定)です。会社とは法律で定められた存在であって、物質として存在しません。

・お金
紙幣や硬貨は一見”お金”という物質に見えますが、これも”物やサービスと交換できる”というルール(設定)です。その証拠にクレジットカードや電子マネーでもお金は機能します。

・言葉
秋に葉が赤や黄色に染まることを、日本人は”紅葉”という言葉で設定します。海外にはこの紅葉に当てはまる言葉がありません。言葉も私たちが設定したルールです。

”ルールがあるから、良いことと悪いことがある”
今まで挙げた例に置き換えてみてください。

法律があるから、良いこと悪いことがある。
科学があるから、・・・
お金があるから、・・・
言葉があるから、・・・

今回は、全部自分たちで創ったルールの中のことというテーマでお話しました。法律や科学、お金や言葉でさえ人類が創り上げたルールです。
良いことや正しいことの判断基準が何かとずっと悩んできました。

究極、そんなものは存在しません。同じルールの中でするスポーツやゲームと、社会は違います。人によって信じるルールが少しづつ違うからです。
グルグル考えた結果、考えても答えはないと考えがまとまりました。なんか救いはないけど、スッキリはしました。


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