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フリーランスをまとめる専門職「チームコンダクター」っておもしろいですか?

こんにちは。ナラティブベース新人メンバーのかなえです。

今回のオープン社内報のテーマは、ナラティブベース独自の職種「チームコンダクター(以下、コンダクター)」です!

コンダクターというのはチームのまとめ役

ナラティブベースでは、お客様からのご依頼に対してフレキシブルにチームを組んで対応しています。新しいお仕事のご依頼をいただいたときに、まず決まるのがコンダクターです。

そのコンダクターが、どういうメンバーにチームに入ってもらうのがいいかを考えて、お客様への見積をどんな条件でいくらで出すのかを計算し、プロジェクト自体も進めていきます。まさにチームの要となる職種!

▼ コンダクターを紹介している過去のオープン社内報はこちら

私がナラティブベースに参画して1年。チームメンバーとして働きながら、コンダクターの皆さんのことを「大変そうだな、でもすごいなあ」と思って見ていました。

チームをまとめるのって大変だと思います。いちメンバーとしてチームに参加する方がラクなはず。

会社員のように上司と部下の関係でのチーム運営も大変なのに、ナラティブベースではコンダクターもチームメンバーも対等。しかもメンバー全員がフリーランス!そんなチームをまとめるとなると、難易度はさらに上がりそうです。

でも、コンダクターの皆さんはどこか楽しそうな感じがするんです。

「もしかして、フリーランスチームをまとめるのって、おもしろいことだったりするのか・・?

そんな疑問を出発点に「まとめ役だから感じること」を取材して社内報にしたいなと思いました。コンダクターの皆さんに突撃した結果をレポートします!

ナラティブベースのコンダクターをご紹介!

今回集まっていただいたコンダクターの皆さんは4人。

ナラティブベースは事務系業務から業務改善、コミュニティ運営・レポーティング業務、ウェブ制作やマーケティングまで幅広いプロジェクトでお客様の伴走をしています。

業務内容、チームの人数、チームの雰囲気、すべてプロジェクトによって異なります。3人程度のチームもあれば、10人超のチームもあるんだとか。

人数や雰囲気が違えば、チームのとりまとめ方も変わってきそうです。コンダクターの皆さんはそれぞれどんなことを感じているのでしょう・・・?

コンダクターをやって難しかったことって、どんなことですか?

「バックグラウンドが多様で、自分の当たり前が通用しないことに戸惑った」

【ともみ】私、会社員時代には課長代理までしか経験していないんです。

組織のマネジメントを一度も経験しないままフリーランスになり、ナラティブベースで初めてチームをまとめるコンダクターという職種に挑戦しました。

最初からさっそくつまずきました。チームの士気を高めようとした経験もないし、どうまとめたらいいかわからなかったから、最初は「強いリーダー」を目指そうとしてましたね。

会社員だったらなんとなく会社の中の常識やルールもあるし「この年次、この職種だったらこのくらいの経験やスキルがあるかな」ってイメージできるじゃないですか。

でもフリーランスはバックグラウンドが多様だから、自分にとっての当たり前が通用しないこともあるんです。

たとえば、このままだと納期に遅れてしまうかもしれない!というときに、どのタイミングで報告をするか?といった「報・連・相」のタイミングひとつとっても個人差があります。

自分にとっての当たり前と違うことに直面するたびに「私が間違ってるのだろうか・・?」って悩んだ時期がありました。

なるほど。メンバーの中には日中は働かずに夜だけ働く人もいるし、チャットへの返信タイミングすら自分の当たり前と違う、と感じることもありそうです。フリーランスチームならではの多様性なんですね。

「リーダーを他の人に任せたいけど、どうやって渡せばいいのか悩んだ」

【なつこ】マネージャー経験がないのは私も同じです。

わりと早くに出産してから長く専業主婦をしていて、ナラティブベースは子どもが幼稚園に行っている間だけ働く形で始めました。

私は強いリーダーではなく、ふんわりまとめるタイプ。メンバーとは上司と部下の関係性ではないからこそ、チーム全体で丁寧に合意を取ることを意識しています。

コンダクターで難しさを感じたのは、自分がいなくても回るチームを作りたくて仕組み化をしようと試みたときのこと。新しいプロジェクトに充てる時間を作るために、既存のプロジェクトの時間を減らしたいと思ったんです。

コンダクターという職種は、チーム運営はもちろん、お客様との交渉も含めて責任があります。「まとめ役」という単語では言語化されていない役割というか責任の重さがあって、メンバーの多様さが加わるぶん、さらに重くなる感覚があります。

フリーランスは会社員のように昇進・昇格という仕組みの中にいないので、「皆いずれはリーダーをやるもの」といった前提もありません。

自分はメンバーにより幅広い役割を担ってもらい責任を分散していきたい。でもその責任の重さを知っているからこそ、そんなお願いをしていいのだろうか?という遠慮があったし、メンバーは前向きに受け止めてくれるだろうか?という不安もありました。

お願いするにしても、「判断」や「責任」といった言語化しづらいジャンルの仕事をどのように分担すればいいんだろう・・?と悩んだ時期がありましたね。

「まとめ役」という単語には言語化されていない重み・・・!私がコンダクターの皆さんを見て「大変そうだな」と感じていたものは、その重みだったのかもしれないなあ。

「やりにくい思いをさせていないか、無理をさせていないか心配」

【いずみ】私のチームは10人以上のメンバーがいますが、業務内容はそれぞれのメンバーが比較的ひとりで進めていくものが多いです。

ひとりで進めていく部分が多い業務なので「納期さえ守れば、どんな時間に働くのも自由」ではあるけれど、そのぶん、どうしてもチーム感が薄くなりがちかなと気にしています。

メンバーが多いと話し合って決めるのも難しいので、どうしても私が決めて「これでいきましょう」とリードしていく進め方をせざるを得ないのが現状。

私はナラティブベース歴も長いので、「私、帝王っぽくなっていないかな?皆さんにやりにくいなって思いをさせてないかな?」というのは、いつも気にしている点です。

でもリーダーとして、ときには言いにくいこともメンバーに注意したりしないといけないシーンはどうしてもあるので、どうやって言うかは毎回すごく悩みます。帝王っぽくなりすぎないようにって。

【ふうり】チームの人数が多いと、大変そうですよね。

私はウェブディレクターを長くやっているのと、フルリモートでのフリーランス歴も長いので、コンダクター業務そのものについては最初から抵抗なくやれている気がします。

それでも初めてのメンバーさんとのお仕事は、いつも最初はドキドキします。

フルリモートで、基本的にチャット上の文字だけでのやりとりだと、まだ関係性ができてないときに、相手が「本当はどんなことを思っているのか」がよくわからない。

「やりたいと思っているのか、本当はやりたくないと思っているのに自分が無理させちゃっていないか」などと悩むことはありますね。

皆さん、それぞれの難しさを感じられているようです。

お話を伺っていると、ナラティブベースではコンダクターとして「どうチームをまとめていくか」は個人に任されている感じがしますね。

チームのまとめ方というのは正解がないジャンルのことだからこそ悩む側面もありそうですが、そのぶん「自分流のまとめ方」が見つかってくると感動しそうだな、とも感じました。

さらに聞いてみました!

コンダクターをやっておもしろかったことって、どんなことですか?

「自分がひとりで働いていたら絶対にできない種類の成長ができる」

【ともみ】私、最初は強いリーダーであることを目指していたんですけど、だんだんと「強くあるよりも、一緒に働きたいと思ってもらえることのほうが大事」だと思うようになりました。

相手のことを思いやれるかとか、相手を見て二手、三手先を見て動けるかっていうことのほうが大事なんじゃないかなって思うようになったんです。多様な人と働くことで自分の「接し方の引き出し」が増えてきた気がします。

難しさやモヤモヤを感じるときって、ひとりで働いていたら生まれることもない「問い」にぶつかったときなんですよね。その問いについて自分なりに考え抜いて消化できると、やりがいに変わっていく。

もし自分がフリーランスとしてひとりで働いていたら絶対にできない種類の成長ができていると感じています。

私が仕事をうまくメンバーに渡せず持ちすぎてしまっているときに、メンバーさんが「それは私がやるから、ともみさんはともみさんの仕事をやりなよ」って言ってくれたことがあって。その思いやりに感動しました。

他にもメンバーさんから「このチームをこうやって成長させていくのはどうか」という提案をもらえたときは本当に嬉しかったですね。

【なつこ】メンバーがこれまでよりも仕事に手を伸ばしてくれている!って思うと感動しますよね。

「リーダー業務を分担して、チームを進化させられたときに感動した」

【なつこ】私はリーダーの役割を他の人に渡せないっていう難しさを抱えていたけど、半年以上かけて皆で話し合いを重ねて、リーダー業務を皆で分担する形でチームを進化させることができました。

「日替わりリーダー」を置くことにしたんです。メンバー全員で負担を分けたことで、全員の業務理解度とスキルが上がり、結束力も上がりました。

私も手を放せましたし、誰か特定の人にリーダー業務を渡すよりもチームの個性に合っていたと思います。

私はもともと性格的に「誰かに負担が偏ってないか」「ストレスを感じていないか」などを無意識に観察してしまうところがあって、不満として表に出る前に取り除いてしまう過保護なタイプ。

居心地はいいかもしれないけど、メンバーにはきっと物足りなさもあったと思うので、チームを進化させられた!と感じたときには嬉しかったです。

「収入が増えて、メンバーが喜んでくれるのが嬉しい」

【いずみ】私は、人は自分にとって気持ちのいいところで働けるのが良いと思っていて。ナラティブベースでいろんな働き方を選ぶことができて、自分にあった時間で働けているのは良いなと思っています。

私はメンバーの収入が増えたり、案件が増えてきたり、メンバーが喜んでいるのを見ると嬉しいんです。よし、もっと案件を取ってくるぞ!っていう気持ちでお客様と接していますね。

過保護なのは、なつこさんと一緒かもしれません(笑)

【ふうり】いずみさんの見守り方・・なんかもう母ですね。

「チームだから受けられる仕事がある。だから成長できる」

【ふうり】私は個人で仕事をするときにもチームを組んでいますが、個人で受けるときの仕事は「自分ができる仕事」なんです。最悪なにかトラブルがあっても自分でなんとかできる範囲の仕事を受けている感じがあります。

ナラティブベースはチームで仕事を受けるから、自分にとっては未知の仕事や新しい仕事も受けることができています。

業務内容に私個人として多少やったことがない内容が含まれていても、チームの皆の知見を合わせればできたりするし、皆で勉強したり工夫したりして解決していくイメージです。

チーム全体で未知の世界に飛び込むと、自然と団結力も高まるんです。皆で新しいチャレンジをした結果としてお客様からの信頼を勝ち取れると、やっぱり嬉しいし楽しいですね。

チームで仕事を受けるから成長できるのは、前回のオープン社内報『 12年間フルリモートを続けている組織のリアルな話【解決編】』でも紹介したポイントです。コンダクター業務でも同じなんですね。

コンダクター、やっぱり大変そうだけど・・・おもしろそう!

皆さん、ありがとうございました!

お話を伺ってみての感想は「皆さん、コンダクターとしての責任を感じたりチーム運営の課題や難しさを感じつつも、全体としては楽しんでいそうだなあ」でした。

意外だったのは、会社員時代にマネージャーを経験していないなかでコンダクターをされている方が複数名いたこと。

「フリーランスになるとマネジメントを経験するのが難しい」という話を聞くこともありますが、ナラティブベースでは案件ごとにチームを組んで仕事を受けるから、フリーランスでもチームをまとめる経験をすることができるんですね。

以上、コンダクターへの突撃取材、いかがでしたでしょうか?

最初に抱いていた疑問「もしかしてフリーランスチームをまとめることって、おもしろいことだったりするのか・・?」への私なりの答えは、大変そうだけどおもしろそう!でした。

皆さんの話に共通していたのは、業務改善や新規事業など「新しい仕事」をしようとしているお客様の伴走をすることが多いので、想像もできないことが起こったりするのが日常茶飯事だということ。

想定外や未知のことも楽しんで、柔軟に主体的に関わり続けていく。そうすることで自分やチームが進化していくことがおもしろいんだ、と皆さんが笑って話されていたのが印象的でした。

コンダクター自身が「想定外」や「未知のこと」を前向きにとらえてプロジェクトに取り組む結果として、チームと個人の成長が生み出されていくんだろうなあ、としみじみ感じた突撃取材でした。


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