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かかりつけ医:家族が突然死

前回の記事で、かかりつけ医がいるともう一つ安心なことがあると書きました。その続きです。

ご家族の方が、ある朝突然に亡くなっていた場合、どこにまず連絡をするのが一番いいのでしょうか?そして、どう対応することが一番いいのでしょうか?

まず連絡先についてですが、答えは「かかりつけ医」です。かかりつけ医がいない場合は「119番:消防指令センター」です。一番連絡をしてはいけないのが「110番:警察」です。

なぜ警察に連絡をすることが良くないかと言うと、まず警察はどうしても事件性を疑うからです。そして、基本的には検死が行われます。もしも万が一死因がわからない場合は、警察に遺体は引き取られて引き続き検死が行われることになります。検死が長引くと最大約2か月ほど時間がかかるそうです。その間、死亡診断書などの書類は作成されず、当然葬儀なども行うことができません。

私が終活を始めたキッカケは父の他界でした。しかし、この時の父というのは、実は母親の再婚相手なのです。両親は私が高校のときに離婚をしており、家に居たくなかったので高校卒業と同時に県外に出ました。以来、実父とは交流そのものがなくなりました。

今から15年ほど前でしょうか、父が亡くなったと弟から連絡があったのは。家で一人、突然死だったそうです。介護を受けていたようで、ヘルパーさんが訪問した時に発見され、警察に連絡。やはり事件性を疑われ、検死のために2、3日は何もできなかったと聞きました。

ですので、かかりつけ医がいらっしゃる方は、いざという時のための連絡先と「死亡診断書」作成のお願いをしておくことをお勧めします。そして、やはりエンディングノートなどにその旨を記入しておくと安心ですね。

追記。一番やってはいけないこと、ご遺体の周りの片づけ。例えば、倒れた時などの弾みで物が散らかった、ガラスが割れた場合、警察(人)が来る前に片づけようと誰もがそう思うと思います。しかしこれはNGです。証拠隠滅を疑われますので気をつけましょう。


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