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BRM227松阪300メモ

長いこと自転車に乗っていると、「ああ、今日1つまた壁を超えたな」と思う節目があると言う。

私の中で「壁」を超えたな、と思ったのは2013年のTANTANロングライドで初めて100kmを超えたとき。

次の壁は、2014年のグランフォンド吉野の試走会で豪雨の中、足の郷と行者還のトンネルを登ったとき。

ブルベで200kmをクリアしても、それほど壁を超えたという実感はなかった。ロングライドでも200kmぐらいならいくらでもあるからだと思う。

BRM227松阪300kmは、久々に来た壁でした。獲得標高は3800m。100kmで1000mが標準的な獲得標高だとすれば、プラス1000mのおまけが付いている。

制限時間は20時間。朝5時出発なので、次の日の午前1時が制限時間。

今回は17時間26分で完走した。グロスの平均速度(停止時間を含めて)は17.4㎞/h。事前の予測は17時間だったので予想より少しオーバーした。

17時間もサドルの上でペダルを踏み続ける、という経験はなかなかに貴重だ。人生を振り返るには十分な時間だった。これまでの仕事、これからの仕事、自分の将来に娘の将来…。物事を考えるには自転車の上は実に良い場所である。

今回は、装備その他にミスが目立った。以下自分用に改善点を含めて羅列。

花粉…ギリギリ飛散前かと思ったが、やはり厳しい。アレグラを飲んで鼻水は防げたが、目がきつかった。

アイウェア…クリアレンズを左右逆につけてしまっていることに気づかずに、途中で鼻が痛くて痛くてアイウェアをつけていられなかった。事前に交換を忘れて、朝5時に暗い場所で交換したのが失敗。対策としては、ナイトランがある場合は、常にクリアレンズを事前につけておく。

ライト…VOLT700、VOLT300、VOLT100と、交換用バッテリ1本で臨んだがVOLT100は、ナイトラン開始後にバッテリ切れ、VOLT700はPC4でバッテリ交換も、最後まで持たず(ハイモードで運用してしまったか?)。朝5時から2時間のナイトラン、夕方18時から4時間のナイトランなので、やはり予備のライトはもっと増やさねばいけない。山道でライトがなくなったら降りれない…。対策→VOLT100用の充電ケーブルとバッテリ、VOLT800の導入。

サドル…200㎞すぎて、足に疲労が溜まった時に、座る位置をずらして使う筋肉を変えないといけなくなった。しかし、私のサドルはSMPの座る部分を固定するタイプ。平面サドルの導入も検討がいるか…

心拍計…GARMIN VIVOSMARTHRの心拍転送モードは18時間はもつ。途中でメール着信等があると転送が切れるかな?ほっておくと戻る。400㎞以上だと胸バンドセンサーも使わないといけないと思う。

GARMINの給電…20時間の走行になると走行途中の給電が必要となる。途中でケーブルをさしたが、走行中の振動で接続面がぐらつき、「自動電源OFF?」と聞かれてしまう(自動電源OFF機能は切ってあるんだけどな…)エル字型ケーブルの購入と固定がいるな。

グローブ…Q365の厳冬用グローブを使用したが、朝方の氷点下ではやはり指先が凍った。途中のコンビニでインナーグローブを買い足したが、やや分厚く、操作がしにくかった。専用のインナーグローブを車においていったのが判断ミス。

使ったホイールはキシリウムSL、タイヤはパナレーサーEVO3タイプDの25c。何度かやばい!という段差や石ハネがあったが、パンク知らず。石のめり込みもなかった。この頑丈さはさすが!

装備に関しては以上。

今回は心拍ゾーン2−3で抑えられたので、心肺機能の消耗は少なかった。足の消耗は結構早くやって来た。170km位でもう強くは踏めなくなっていた。登りでは10㎞/hを切るぐらいで、ほとんど進まない状態、折り返しのR42号線の細かいアップダウンがきつくてきつくて…たぶんあのきつさはスプロケ32Tをいれても変わらないと思う。

同じような筋肉で踏めなくなってからどうするか、という経験はこれまでにもあったが、そこから100㎞以上走る、という経験は初めて。踏める時間を伸ばす、というのが大事なのだろうが、これだけ上りがあると、足を貯める、というのもなかなか難しい…。踏めなくなってからどう進むか、というのが課題となった。

風景を楽しむ余裕もなく、写真も少なめ。覚えているのは途中、道路の脇で天国に行ってしまった鹿さんと目があった、というぐらい(笑)。

丸山千枚田。新緑の季節に来たかった。新緑の風景は三重県の観光連盟のページでどうぞ(笑)

ここは三重県の中にある和歌山県。全国唯一の「飛び地」だそうです。

次回の挑戦はBRM409中部300㎞の予定。

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