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醜悪なるかな

 「相手によって態度を変える人」をどう思いますか?私は不誠実な人だと思います。そしてそれは私のことだったりします。

 最近痛切に感じるようになったのですが、私は相手によってかける言葉や行動が変わります。具体的に言うと女性に対してはかける言葉を優しくしたり肯定的な態度を取りがちです。

 例えば悩みを打ち明けられる場面において。
 相手が女性であれば、なるべく傾聴し、共感的に振る舞い、可能であればポジティブな言葉をかけます。
 相手が男性であれば、話の内容は聞きますが、「解決するのはあなたですよ」という態度で、共感的なふるまいやポジティブな言葉かけを必ずしもするわけではなく、相手の問題点と思われるところを指摘して、必要であれば私が考え得るアドバイスを述べます。
 若干極端に表現しましたが、おおまかにはこのような差があります。

 
 自分にこうした対応の差があることはうすうす気づいていましたが、最近になって明らかに気づいたのは、実はこのnoteをするようになってからです。もっと正確に言うと、noteで他のnoterさんとコメントで交流するようになってからです。
 話の流れから推測できるかもしれませんが、私はコメント相手が女性(と思われる)noterさんと男性(と思われる)noterさんとでコメントの内容が明らかに違っています。文字として残るので、自分でも確認して明らかに分かります。大体にして、上記で述べたような差があります。

 一度想像したことがありました。この相手のnoterさんは女性である(と思われる)けど、もしこの相手が男性であった場合、私は今送信したコメントと同じ内容、文体でコメントするだろうか?考えるまでもなく否でした。非常に醜悪なものを自分に感じました。

 相手が男性であるか女性であるかで態度を変える私には「女性に好かれたい」という下心があります。私がとっているその行動で「好かれる」という結果が得られるかははなはだ疑問ですが、しかしそういう種類の下心があることはたしかです。
 ただ、この「相手の女性に好かれたい」という下心は一般的に言われる性欲とは結びついていません。「一般的に言われる性欲」というのは要するに「相手とセックスがしたい」という気持ちです。なぜ私にとって下心がセックスと結びつかないかは以前記事に書いたので割愛します。

 ただ、有料記事なので上記の記事は読まなくても良いです。本記事においてはそこまで重要な内容ではありません。

 それより、私の下心に結びつき得る近い感情は、おそらく「受け入れられたい」という感情です。

 

 私の中にある「相手の女性に好かれたい(受け入れられたい)」という下心は、考えて出てきているものではありません。「反射」のたぐいで自動的に出てくる反応です。そのため、思弁的な反応というよりは情動的な反応なのだと思います。

 私の女性に対して甘くなる態度、そのもとにある下心などを観察するに、私はどうも女性に対してある種のネガティブな感情を抱いているようです。この感情について言語化しようと思ったのですが、どうもうまく言語化することができません。恐怖、怒り、妬み、逆恨み、羨み……ピタッとくる言葉が見つかりません。これはもう少し慎重に内省しないと見えないものであるようです。

 

 自分の中にある醜悪な心を言語化しようと思ったのですが、どうも芯を抉ったような鋭い言語化はできませんでした。私のフォロワーさんには女性(と思われる)noterさんが多いので、その方々を想像して自分に対する追求の手が甘くなったような気がします。
 それとは別に私が女性一般に感じているネガティブな感情について、まだ明瞭に見ることができていないことも分かりました。その点も含めて、より精密に己を見つめ、このテーマについては再び言語化に取り組みたいと思います。

 読む人にとってあまり気持ちの良い内容ではなかったと思いますが、私にとって一番読ませたい相手は私自身であるため、私に対してのメッセージとなりました。御寛恕ください。


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!