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口に水を含んでみる

 口に水を含むと身体の動きが変わってくる……。Xでそんなポストを見てから、密かに試しています。

 試したら誰でも実感できると思いますが、口に水を含んだまま動くととても身体が滑らかに動きます。また、感覚も明瞭になってくる感じがします。身体を動かすときだけでなく、じっとしている時でも口に水を含むと心身の安定感が変わります。ちなみに、この記事は口に水を含みながら書きました笑

 「口に水を含む」という工夫を紹介されている笹井さんも当該ポスト及び動画で、なぜ口に水を含むと身体が変わるのか、どのように変わるのかを説明されていますが、私なりに感じたところだと、身体や動きが変わる原因の一つには頭持ずもちが安定することがあると思います。
 「頭持ずもち」という表現が一般的か分からないのですが、弓道を学んでいた時、私はこの言葉を知りました。要するに全身における頭の位置、安定感を指します。
 人間の頭は体重の約10%と言われています。60kgの人だと6kgですね。それくらいの重さの物体が身体の一番高いところ(=重心から離れたところ、安定しにくいところ)にあります。これを首や肩で支えているわけですが、頭の位置が悪いと肩や首が凝ったりして、身体に不調をきたします。
 この頭の位置が「口に水を含む」ことによって安定するのでは?というのが私の推測です。

 上記のポスト内の動画でも示されていますが、水の性質として水平を保つ性質があります。コップに入れた水は、コップを傾けても水平を保ちますよね。それと同じように、口に含まれた水は頭がどのような角度になっても水平を保ちます。口に含まれた水を感じ続けていると、口の中の水の水平を感じることで頭の傾きを察知して、無理のない水平な位置を保ちやすくなるように感じます。頭が前後左右のどちらかに偏ったら水平が崩れるのがよく分かります。そのため、自然と頭が無理のない水平な状態を保てるのではないでしょうか。
 これはあくまで私の推測なので、みなさんで試されて検証してみてほしいと思います。


 私は職業柄身体を動かすことが多いので、この「口に水を含む」という工夫を様々な場面で試しています。ただ、山仕事だとお互いに声を掛け合ったりしながら作業することも多いので、常に口に水を含んだままというわけには行かず、一人作業の時に主に試している感じです。

 最近は家にいる時も口に水を含んでいることが多いです。
 特に朝起きて、歯磨きをしてコップ一杯の水を飲んでから口に水を含んで動くと、身体が目覚める感じがあります。私が朝起きてすぐする作業は布団をたたんで押し入れに入れることですが、この作業を口に水を含んで行うと滑らかに動けますし、一発で身体も心も目が覚めます。

 また、仕事が終って家に帰ったらトランポリンを跳ぶのを日課にしているのですが、最近はその時も口に水を含んで跳んでいます。
 トランポリンで跳んでいると、口の中の水も上下動しているのがよく分かります。口の中の水に注意を向けることで跳んだり落下したりするときの身体に作用する重力の変化を感じることができ、これもとても楽しい感覚です。
 さらに、私は最近寝る前に目を瞑って結跏趺坐で座り、口の中の水を感じ続けるという瞑想もどきを行っています。口の中の水に注意を向け続けることでより繊細に水の感覚とそれに伴う身体の感覚の変化が感じ取れ、これもとても楽しいです。また、水に注意を向けているとだんだんと心も身体も鎮まっていき、この瞑想もどきをした後はすぐに眠りにつけます。
 ただ、あまりに長時間口に水を含んでいると唾液と混ざって粘り気が出てきて、何となく気持ち悪くなってくるので適宜飲み込んでいます笑


 「口に水を含む」というのは何の道具も使わずに心身の変化を感じ取れるので、自分の身体を見る一つの方法としておすすめです。


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!