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上毛かるた道中双六 か

【か】関東と信越つなぐ高崎市

電車、それも各駅停車で旅をすると、高崎が関東と信越をつなぐ場所だというのがよくわかる。
高崎線から上越線、あるいは信越本線に乗り換えると、ああ旅が始まるなと思い、帰り道なら高崎まで戻ったかと安心する。
いわば、日常と非日常の境目になる場所で、これが東北本線では宇都宮になる。
まあ、個人の感想である。

上京するまでは地元桐生に比べて大きな街だという印象があった。
新幹線も止まるし駅ビルもある都会だと思ってはいたが、高校生くらいだと桐生市内で大体の用事は事足りていたので、あえて遊びに行くことはなく、高校3年の時、夏期講習で予備校に通ったくらいだ。
上京後もあまり用事がなく、概ね信濃か越後に行くときに乗り換えるくらいだった。

そんな高崎だったが、昨年、期せずして街中をブラブラすることがあった。
お盆前、私は奥さんと新潟を旅行しており、せっかく新潟に出たのだから、帰りはお盆帰省に桐生に寄って行こうと計画をしていた。上越新幹線を高崎で降りて両毛線に乗り換えるのである。
通常なら駅を出ることはないのだが、この時の私には高崎の街に用事があった。
私の趣味の1つに「御書印」集めというのがある。御書印というのは御朱印の書店版で、全国各地に加盟店があるので、それを巡って印を集めるというものだ。その御書印をやっている店が高崎にあるというので途中下車をしたのである。

目指すは「REBEL BOOKS」という独立系の書店さんだった。徒歩で行けるような地図が歩いて行ってみたが、結構な距離だった。
店は元々寿司屋さんだったものを改装したものらしい。昭和レトロな感じの佇まいである。
品揃えも面白く、店主の趣味が色濃く出ている感じ。店主の作った台湾旅行のZineと『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』という新書を買った。

後で調べてみたところみたところ、「REBEL BOOKS」のあるあたりから近くの本町のあたりは元々の街の中心だったらしいのだが、駅前に中心が移り、空き店舗が増えていたという。
しかし、少し前からエリアリノベーションでかつての町屋に新しいお店が融合して活気が出てきているようだった。このあたりも改めて見に行きたいところである。

ちなみに高崎市に関連する札はほかに「縁起だるまの少林山」と「白衣観音 慈悲の御手」がある。さすがは群馬一番の大都市といったところか。


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