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令和五年酉の市 一の酉

毎年11月に開かれる酉の市、今年は一の酉が11日、二の酉が23日である。酉の日に開催なので年によっては三の酉がある。
門前では熊手市が行われており、たくさんの熊手店の屋台が軒を連ねる。
酉の市を過ぎると本格的になってくるという印象なのだが、今年は異常な暑さが続いており、風情も何もないかと思っていたが、奇しくも 10日頃から冷え込んできて、11日にはすっかり初冬の趣となっていた。
酉の市が行われるのは鷲神社(おおとりじんじゃ)あるいは大鳥神社で、ご際神はヤマトタケルノミコト。鳥なのは亡くなられたときにその魂が白鳥となり大和を目指して飛んでいったということに由来するのだという。

今年はちょうど都心の方に出かける用事があったので、奥さんと目黒の大鳥神社に行ってみた。
JR目黒駅から権之助坂を下り、目黒川を越えると、歩道の人が増えはじめる。神社の近くに来ると屋台が見え、いよいよ思われるお祭りという雰囲気になる。
境内からは参拝の列が伸びていた。並ぶこと5分くらいで境内には入ることができる。参道の両脇に熊手の屋台が出ており、商売繁昌の掛け声と手締めの音が響いていた。暑い日が続き、季節のうつろいも忘れていたのだが、一気に冬のはじめの気分になった。
神社を参拝し、社殿の脇で神社の熊手を授かる。


グンマーのソウルフード、やきまんじゅう

境内を歩いていると甘く香ばしい匂いがどこからともなくただよってきた。グンマーにはお馴染みのやきまんじゅうの匂いのようであるが、ここは東京である。焼き鳥か何かだろうかと思って匂いのほうへ向かうと、なんとやきまんじゅうの屋台があったではないか。うれしくなって一本購入する。見ていると2本、3本と売れていくので、余計にうれしくなった。
東京生まれの奥さんには私が何をよろこんでいるのかわからなかったらしい。何故やきまんじゅうの匂いがわかったのかと驚いてもいた。なお食べた感想は「まんじゅうじゃなくてパン」。県外の人は大体そう感じる。

二の酉は勤労感謝の日で休みの23日。予定があえばほかの酉の市にも行ってみたい。その頃にはもっと冬になっていることだろう。
それにしても秋を楽しむ余裕もないとは。気候変動も困ったものだ。

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