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ラップランドの森でトナカイに会う

去年、ラップランドの森でトナカイの群れに遭遇した。

フィンランド語でPoro(ぽろ)と呼ばれるトナカイは、古くから北方先住民族のサーミが半家畜として放牧し、その生計を助けてきた。現代においても10%のサーミ人がトナカイの放牧をしているそうだ。ロヴァニエミにとってはオーロラ、サンタと並ぶ大切な観光資源でもある。

トナカイときくとサンタさんのお友達というイメージが強いが、フィンランドでは肉、毛皮、角などが産業として活用される大事な存在だ。Poronkäristys(ぽろんかりすてゅす)、トナカイのソテーはラップランド料理の代表として振る舞われる。

ロヴァニエミ最後の日に、ホストファミリーのお父さんが作ってくれた。

サンタ村に夢見てやってくる特にイギリス人観光客はこの話にショックを受けるそうだ。

わりと遭遇するトナカイ

ラップランドでトナカイは珍しくない。森の道で車を走らせていると割と高確率で遭遇する。大抵は道の脇で何かを食べていたり移動していだけだか、運が悪ければ(良ければ?)車の前をゆっくり先導してくれる。

別の日、角を擦り付けるトナカイ。生え替わり時期で痒いようだ。


ただ、森の中で出会うトナカイはなんだか少し神秘的だ。群れの一匹につけられたベルが辺りに響いて、遠くからでもその存在がわかる。トナカイたちは秋の森ではキノコを食べているそうで、彼らが通過する前に、きのこ狩りは済ませておかなくてはならない。

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