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先端技術

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30年の企業経営の経験から、様々な”ニッチな先端技術”に注目し私見を記しています。
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2016年6月の記事一覧

外径寸法公差±0.01のガラス管

ガラス管というと、蛍光灯やスポイトなどを連想するが、電子機器や医療機器では随分使っているそうだ。その中でも精密ガラス管といって寸法公差が非常に小さい物があって「高精密ガラス管」といわれる。どのくらいの精密さかというと、外径寸法でコンマ以下が当然の世界。熱変形が大きいガラスは冷めて行く時に収縮するから、熱い時と冷えた時では相当な寸法変化がある。寸法だけでなく、反りや曲がり、肉厚のバラツキも出る。

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暗視

静岡大電子工学科の川人教授らは、平均ノイズレベル0.27と世界最高レベルの相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサーを開発した。暗い所で、ごく微量の光を検知できるという。性能は、星明り程度の1ミリルクスの照度でも、ノイズなく画像が見れるそうだ。1ミリルクスとはどれほどのものかというと、月夜の明るさの数百分の1で、自分の手さえ見えない深い闇である。

(ルクスとは、光源から発した光が、照射対

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